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イモ☆バナ  作者: 竜華零
95/100

<2014年1月2日>


 初売り。

 それは戦場、目当ての物をゲットするために、兵士達は全力を尽くす。

 ただ他の戦場と違う特徴があるとするならば。


 この戦場、基本的に男は役に立ちゃしません(え)


 人の流れに飲み込まれるまま流されるまま、目的の物が遠い遠い。

 と言うか、デパートってこんなに人口密度凄かったですかね。

 そうですね、あえて小説風に語るのであれば……。



  ◆  ◆  ◆


 タイミングは完璧だった。

 目標を捉え、手を伸ばし、そして取る。

 ただそれだけのこと、これまでの人生で何度も繰り返した「作業」。

 誰にだって出来る、簡単な作業……!


私「馬鹿なっ……!」


 なのに、それが出来ない。

 いや違う、させて貰えないのだ。

 誰にでも出来る簡単な作業を、させて貰えないのだ。


 手が伸ばせない、腕が伸ばせない、目的の物に指が届かない。

 遮っているのは、人の壁だ。

 先程まではそこに無かった、だが今は確かにある、無数の人の壁が。


私「……!」


 無数の目が無力な自分を貫く、まさに自分の無力さを嘲笑うかのように。

 言うなればそれは、不可侵の壁。

 何者の侵入をも防ぎ、なおかつ、成長する無敵の壁だった。

 そして、次の瞬間。


私「う、うごごぉ~~!?」


 第二第三の壁が出現し、なだらかに、しかし確実に視界を塞いで行く。

 ゆっくり、だが止めることは出来ない。

 数秒の後には、目的の物は遥か遠くへと消えていた……。


  ◆  ◆  ◆


 とまぁ、こんな感じでして。

 いや本当、あの女性達はどんな訓練を受けて。


妹「お兄ちゃん、何へばってるの? 次に行くよー?」

私「あ、はい」


 そして、うちの妹はいつの間に訓練されていたのでしょうか。


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