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イモ☆バナ  作者: 竜華零
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<2013年11月4日>

 突然ですが、私は有言実行をモットーにしています。

 初めて聞いたでしょう、私も初めて言いました。

 そして覚えている方もおられるかもですが、私は先日こう言いました。

 次の休みで、妹を……!


私「だっこしに来ました」

妹「……うん?」


 こう言う時、実家が近いと便利ですね。

 当の妹はスパーンと忘れていたようですが、私は覚えています。

 先日、父が妹(つまり娘)にだっこをせがまれていたと言う事実を!

 くそぅ、私がいれば間違いなく私にお鉢が回ってきたと言うのに!


父「ふははは、負け犬の遠吠えとはこのことだな……!」

母「はいはい、湿布を変えましょうね」


 そこでへたばってる父は放っておくとして(酷い)、レッツトライ!

 でも私は兄なので、妹の了解無しに妹に触れることは出来ません。

 よって、まずは妹の了解を取らねばならないわけですが。


妹「私の中でだっこブームは終わったんだけどなぁ」

私「早いよ。そしてそこを何とか」

妹「んー……そんなにだっこしたいの?」


 説得タイムですね、わかります。

 ちなみに私はだっこには大して興味はありません。

 つまり妹だからだっこしたいわけで、そこをまずご理解頂きたく……!

 勘違いしないでよね!(え)


私「ほいさー」

妹「おー……意外と高いねー」


 はい、しました、だっこ。

 流石に子供だっこは無理なので、お姫様なだっこですが。

 したことのある方ならわかるかもしれませんが、お姫様だっこって、漫画や映画で見る程楽に出来るものではありません。

 だってこれ、純粋な腕力の問題ですし(つまり、結構厳しかったです)。


 でもこうしてみると、妹がもう子供じゃないんだなぁ、と思ったりもします。

 昔は、そんなに頑張らなくとも軽くだっこできたのですが。

 ふぅ、何だか寂しいです。

 ……父が何やら床を殴って母の膝に縋りついていますが、そこはどうでも良いです(酷い)。


妹「おー、お兄ちゃん力持ちー」

私「お兄ちゃんだからネ!(ぷるぷる)」

妹「うふふ、でもねお兄ちゃん、知ってる?」


 妹が笑いながら、私の首に腕を回してぎゅーっとしてくれました。

 何この妹、超可愛いんですけど。

 そして妹が自分の腕で自分を持ち上げてくれたので、少し楽になりました。


妹「お姫様だっこってね、男の人の力だけじゃ出来ないんだって」

私「ほほぅ(ぷるぷる継続中)」


 ぎゅーっとされながら喋られると肩とかに妹の息がかかるわけですが、それで力が抜けそうです。

 ※我が家の人間は、皆して首筋が弱点だったりします。

 そして、妹は何だかこしょこしょと小さな声で「お姫様だっこのコツ」とやらを教えてくれました。

 それによると、何でも。


妹「だからね、好きな人じゃないと出来ないんだよ?」

私「はて、お姫様だっこってそう言うものじゃないの?」

妹「うーん……」


 兄的な直感ですが、何やら間違えたようです。

 何でって、妹が困った顔で笑ったからです。

 こう、「しょうがないなぁ」な感じで。


 はたして、私は何を間違えたのでしょうか。

 あ、でもそのせいか妹がもっとぎゅーっとしてくれたので、兄的には役得です。

 と言うか、妹が可愛くて仕方が無いのですが、どうしたら良いのでしょう……?


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