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イモ☆バナ  作者: 竜華零
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<2013年7月13日>


 ただいまです、いや疲れました、結局ワールドを含めた合計3つのアミューズメントプールを梯子するという怒涛の弾丸ツアーでした、これが若さでしょうか。

 いや、ただのテンションと勢いでしょうね。


 うん、妹と2人で遊び倒しました。

 基本的に妹に手を引かれて駆け回っていただけのような気もしますけど、でも楽しかったです。

 終始、何かしか笑ってたような気がします。

 妹も同じ気持ちであってくれたら良いなぁ、などと思います。


 というわけで、真面目に話をするのはここまででよろしいでしょうか。

 答えは聞いてないです(え)。

 ダイジェストでお伝えするつもりですが、長くなりましたので、3日間の様子を一日ごとに分けて掲載することにしました。

 いや、本当に長くて……。



<と言うわけで、一日目>


 まったり午前の遅い時間に待ち合わせ、まずお昼ご飯です。

 事前に都会の美味しいお店を予約しておきます、段取り悪いと空気が死にますからねー。

 そして基本的に、兄は妹を待つものであって妹を待たせるものでは無いのであります。

 先に待ち合わせ場所に行き、駅の改札前で自衛隊式「休め」で待つであります、自分の髪や服のファッションチェックなどしながら(え)。


妹「ごめーん、待った~? ……何してんの?」

私「……はっ!」


 しまった、ファッションチェックで挙動不審な所を見られた!

 いや、待て、まだ間に合う、兄の威厳を保つんだ……!


私「お嬢様、お荷物をお預かりいたします」

妹「今さら執事の真似をしても、手遅れだよ」


 溜息を吐かれた、死にたい。

 とりあえずお出かけ用の可愛い服を着た妹が可愛いと言うことを3回ほど伝えて(3回目でパンチされました、全然痛く無いけど何故だ、機嫌良さそうだったから良いですけど)、お昼ご飯のお店へ。

 あんまり歩かせるのもアレなので、割と近場のお店を予約してました。


 でも腕を組んで歩いてくれたので、もう少し遠くでも良かったかもしれません。


 お昼ご飯は和風の、おうどんが美味しいお店です。

 店主、ざるうどんを所望する。

 妹と2人、おうどんをズルズルズルズル……。


妹「お兄ちゃん、私、太く長く生きていきたい」

私「贅沢な奴だな」

妹「お兄ちゃんは細くても良いから、長生きしてね(するする)」

私「うん(ずるずる)」


 そんなスタート。


  ◆  ◆  ◆


 まさかの小説的場面切り替え、屋内プール&温泉施設に場面が転換します。

 ええ、本当に場面転換だったんです。

 それはそれとして、初日はプールよりむしろお風呂でしたね、施設もどちらかと言うとそう言う作りでしたし。

 プール描写(描写って何だろう)は後に回すとして、この日は水着着用の混浴お風呂でまったりしました。


妹「じゃーん♪ おにゅーの水着、どう?」

私「ぶくぶ、ぶくぶくぶくぶくくくぶ」

(翻訳:すごくかわいいとおもいます)。

妹「あれ、今なんて言ったの!?」


 ホルターネックのフリルリボンセパレート、パレオスカート付き、色は黒基本。

 うん、大人しくて良いと思います。

 しかし油断は出来ません、いつどこに狼が潜んでいるのかわからないから……!


私「お兄ちゃんから離れてはいけないよ、妹よ!」

妹「そんな、子供じゃあるまいし。後、出来れば手を握りながら暑苦しく言うのはやめてほしいかな」

私「子供じゃないから問題なんだよ! 後、手についてはごめんなさい!」

妹「ほほぅ(にゅふっ)」


 ――――この妹、子供じゃないと言う部分にだけ反応しやがった!

 ま、不味いですよ、このままではこの妹、調子に乗ってあんなことやこんなことを!

 別に良いか(うぉい)。

 *お巡りさんは呼ばないでください!


 その後、妹の私に対する距離感がヤバかったです。

 手を繋ぐのはともかく、水着で腕にしがみついてくるのは確信犯としか思えない、そして背中にじゃれつくのもやめなさい。

 私はキメ顔でそう言いました(デレデレなんてしてませんよ? 本当ですよ?)


 これ、お湯の中で脇腹を突つくでない……「てぃっ」とか言うんじゃありません、そんな楽しそうな笑顔でちょっかいを出されたら、何も言えなくなっちゃうでしょうが。

 後は指を一本一本ふにふにしてきたり、背中を流してくれたり……って。


私「文字通り、お湯だけ流しやがりましたよこの妹!」

妹「え?(きょとん) 背中を流すって、こういうことじゃないの?」

私「素だった!」


 ああもう可愛いなぁこの妹、いったいどーすれば良いのやら!

 夜はホテルに入って、遅くまでお喋りしてました。

 内容はほとんど取りとめも無いことですけど、凄く楽しかったです。


妹「それでねー、前に話した野球部の子がね、消しゴム拾ってくれたんだよ」

私「そのへんもっと詳しく」


 消しゴム拾って、僅かな指先の触れ合いを狙うわけだなわかるよ!

 全く、無防備な妹です。

 浴衣でベッドの上で頬杖ついて足をパタパタするあたり、余計にそう思います。

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