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イモ☆バナ  作者: 竜華零
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<2012年2月14日>


 皆様こんばんは、竜華零です。

 今日はとても重要なイベントがある日です――――テレビでもそう言っています。

 もうP.S.とかどうでも良い勢いは今日は活動報告してやるぜと思っていた私。


 が、しかし――――But、しかし。


 朝、妹が起こしてくれませんでした(いや普通だよと突っ込む所)。

 昼、妹からおつかいに行ってきてとメールが来ました(だからどうしたと突っ込む所)。

 夕方、妹に頼まれた品は最寄りのスーパーにありませんでした。

 遠回りして帰ってみれば、日はとっぷりと暮れて。

 とぼとぼ寂しく帰る私……。




 はい、溜めはよろしいですね?(え)。




妹「お兄ちゃん、お帰りなさい♪」

私「ほえ?」


 晩御飯は、妹の手料理でした。

 特に母直伝のお味噌汁が美味しいのです、おかわりなのです。

 そして妹はもはやお魚も焼けるのです、妹は料理上手なのです。

 嫁にはやらんです。


私「ぷまい」

妹「ほんとう? よかったぁ」


 テレ顔頂きましたぁ――――あっ!!


私「おかわり」

妹「うん、たくさん食べてね」


 嬉しそうな笑顔頂きましたぁ――――あっ!!

 晩御飯だけでホクホクです、両親もいたはずですが記憶にないです(酷い)。

 しかし本番はその後なのです、今日と言う日のイベントは手料理では終わらないのです。

 晩御飯の後お風呂に入って、まったりな時間。



妹「はい、お兄ちゃん。今年はチョコチップクッキーにしてみたよ」

私「わーい、ありがとー」

(注:内心の歓声はこの比では無いと申し上げておきましょう)


 ホットミルク付きで出てきたのは、籠に入った手作りのチョコチップクッキー。

 それだけでも凄く嬉しいのですが、妹がまだ何やらモジモジしとりました。

 なので私は聞きました、どうかしたのかいと!

 クッキー食べながら聞いてみたら、妹はちょっぴり申し訳なさそうな顔で何かを差し出してきました。


 手編みのマフラーでした、イニシャル付き。

 震える手で受け取る私、お、おぉ……。


「ごめんね、上手く出来なくて冬に間に合わなかったかも」

「……まだ寒いから! 最近首が凄く寒いなと思ってたよ僕!」

「そ、そう?」


 ほっとした顔頂きましたぁ――――あっ!!

 やふー、どうしましょうこのマフラー、使いたいけど使いたくないです。


妹「お兄ちゃん」

私「ほえ?」

妹「いつも大事にしてくれて、ありがとう(にこっ)」


 にっこり頂きましたぁ――――あっ!!

 か、かわ……かわっ……ひゃわぁ――――!


私「ホワイトデーを覚えてろよ!」

妹「え、あ、うん……」


 若干引かれたけど、テンションがぁ――――!

 うにょあー!



父「(母の手作りチョコケーキをモフりながら)おのれ、ドラ息子め……!」

母「あらあなた、私のケーキじゃ不満?(にっこり)」

父「い、いえ、そんなことは……」


 父母も仲良さそうでした、まる


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