表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イモ☆バナ  作者: 竜華零
29/100

<2012年9月30日>


 昨日、回るお寿司のお店に家族で行きました。

 すると何だか、何か粗相をしたのかお母さんらしき女性に叱られて泣いてる女の子を発見。

 お兄ちゃんらしき小学生くらいの男の子が、幼稚園か低学年くらいの女の子を妙に心配そうに見ているのが印象的でした。

 それを見ていて、ふと昔のことを思い出しました。


 小さい頃、妹はお箸で人を指差したりする癖がありました(今は無いです)。

 躾のためと言うことで、特に母が良く叱ってました。

 母は普段は優しいのですが同時に厳しい人なので、時にはお説教がキツくなる時もありました。

 そう言う時にグスグスと泣きじゃくる妹が本当に可哀想で、今でも良く覚えています。


 えー、ある時にですね、別にお寿司は関係ないですけど、やはり妹がお箸で人を指差しまして。

 まだ子供の私は、母が叱るときの顔になるのを目ざとく発見しました。

 そして、反射的に。


「お箸で指差しちゃ、め!」


 と、妹を叱りました。

 まぁ、叱ったと言うか、本当に小賢しいお話でして。

 要するに、「お母さんが叱るよりも、僕が言った方が被害は少ないよね」的な発想だったんです。

 実際、母は叱るタイミングを逸した様子で、私は勝利を確信しました。

 これで妹が母に叱られることは無いだろうと、安堵したのを本当に良く覚えています。


 が、そこで当時の私には予測できなかった事態が発生しました。

 いや、まぁ……それまで私、妹を叱ったり注意したりって、あまりしてなかったので。



「ふぇ……っ」



 妹にとっては、「初めてお兄ちゃんに怒られた」的な認識だったのか……妹、大泣き。



 ええ、それはもう盛大に泣いてました。

 それこそ、母が叱る時より泣いてたんじゃないかってくらい泣いてました。

 最終的に、母に抱きついてグスグス泣いてるのを見た時は物凄くショックでした。


母「はいはい、お兄ちゃんったら酷いわねぇ」

私「あるぇ――――???」


 その後、妹がしばらく近付いてきてくれませんでした。

 落ち込んでたら、父が頭を撫でて慰めてくれました。

 以降、妹を叱れなくなった私です(え)。



P.S.


 それで、その話をしてみますと。


妹「ああ、お兄ちゃんがキレて凄く怖かったやつ?」

私「あれ!? そんな風に見えてたの!?」


 叱る側と叱られる側の真理と言う物を、学んだりしました。

 そんな感じ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ