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イモ☆バナ  作者: 竜華零
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<2012年5月14日>



 前回までのあらすじ!

 私の妹が、コロンとかリップとか……「女の子」らしい物に興味を持ち始めました。

 ここ数日よくよく観察しておりますと、私服とかも段々と大人っぽい物になっておりました。

 最近の中学生用の服はいろいろ種類があって楽しそうですね、女の子だから特にかもしれませんけども。


 先日の活動報告ではいろいろな方々にアドバイスを頂きまして、誠にありがとうございます。

 それを基に父と共同戦線を張り(お?)、妹を見守る方向で頑張りました。

 具体的には……。



妹「~♪(機嫌良さそうにリビングのソファで雑誌など読んでます)」


父&私「「(わざわざソファ近くのカーペットで体育座り)」」

私「……いやー、父さん。最近、何だか家の中が良い香りだよね。フローラル的な」

父さん「そうだなぁ、何と言うかこう、華やいでるなぁ」

父&私「「(……ちらっ))」」


妹「……?(何この人達、みたいな目で見てますけど特に何も言って来ません)」


 ……と言うような感じです。

 どうです、ウザ……完璧でありましょう。

 だと言うのに、何故か母親にすげー睨まれました。

 な、何故だ、私は貴女の息子だったはず……!


 仕方が無いので、その後は家族で映画など見ます。

 ちょうどアレです、○曜洋画劇場的な奴もありますし。

 家族4人でゆったりしながら、私と父は妹の様子を伺い続けます(映画見ろよ)。

 そうしたら、あっという間に深夜、寝る時間です。

 映画の後は三々五々、家族は寝るわけですが……最後に残るのは若い私と妹なわけで。



妹「あふ……(欠伸、可愛い)。お兄ちゃん、私もう寝るよー?」


私「うぃ~(じー)」


妹「何?」


私「い、いや、べ、別にぃ……?」


妹「何か胡散臭くて、逆に信用できそうなんだけど……ねぇ、何か最近やたら見てくるけど、何かあるの?」


私「……な、なんでもないですよ?」


妹「……そう? じゃあ、あんまり見ないでよね、気になるから」


私「う、うん」


私&妹「……」


私「……あ、あのさー」


妹「何?」


私「さ、最近さー……」


妹「うん」


私「何と言うか……良い匂いって言うかさー、するよねー、コロンって言うの?」


妹「コロン……ああ、ああ、うん。私?」


私「(コクコク)」


妹「えへへー、大人っぽい?」


 ―――この時、「大人にならなくて良いんだぞぅ!?」と叫びそうになった私、我慢できて偉かったと思います。

 いやぁ、危なかった(ふぅ)。


私「ふ、ふーん……でもやっぱりほら、早いかなー、なんて」


妹「えぇー? イマドキこれくらい、普通だよ、フツー」


私「そ、そっかー、普通かー」


妹「そうそう、だって私、女の子だし」


私「で、でもさー、急にさー、そのさー、そう言うのしだしたのはさー……」


妹「ん?(きょとん)」


私「……」


妹「なぁに?」


私「え、えーと、程々にね?」


妹「はいはぁーい、わかってるよっ。じゃ、おやすみ~」


私「お、おやすみ~……」



 と言うわけで、今回はここまででした。

 ……聞けなかった~~、答えが怖くて聞けなかったー!

 うおぉ……妹相手にヘタれてどうするんだ私!


 ただちょっと「クラスにカッコ良い男の子でもいたの?」とか聞けば良いのに、私って奴はぁ~……。

 最悪の(いや別に最悪でも無いんですけど)答えを聞くのが怖くて、逃げちまいました。

 何と言うチキン、何と言うヘタレ。

 くっそー……母さん、母さん! 私はどうすれば!?


母「本当に頭悪いわね」


 放っておいてくれ!

 ―――――次回に続く!(続くの!?)


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