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【30】 大物襲来!

襲撃騒ぎが続いてますなぁ。

「おはようございます、レフィリア様。

先日は姉がご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございませんでした」



今日から通常のご予定にもどられるとかで

午前中は私とぬいぐるみ作りをしましょうとお誘いくださったので

道具を持ってお部屋に来ております。


「いいえ楽しく聞いておりましたご家族にようやくお会いすることが出来まして

大変嬉しく思いました。ココットさんが大切に思っていらっしゃるご家族は

ココットさんのような暖かく楽しい方々でした。またお会いしたいですわ」


「レフィリア様っ…お優しいお言葉、ありがとうございます」


「いいえ、もっとお話ししたかったのですが、

みなさんにお気を遣わせてしまい…私の方こそ謝罪したいくらいです

また、お会いしたいとお伝えください」


「それは、危険です!」


「え?」


「お姉様は、可愛らしい方に大変目がない人です。

あの大きなお胸に押しけられて頭ぐりぐりなでられたら

華奢なレフィリア様は体のいたるところが骨折してしまいます」


「…!コ、ココットさんは、されたのですか?」


「はい、私は妹なのでまぁ小さい子も好きなのでされてしまいます

ですが、私も多少鍛えていましたし

その時には兄様かお父様が助けてくださるので大丈夫でしたが

あのお胸は密着率が高いのであやうく窒息する所でしたわ」


「ま、まぁ、そうでしたか。大変デスワネ…」


「興奮が落ち着けばあのお胸も温かく柔らかくて心地いいのですけど

あの腕の力全開で押し付けられると命の危機を感じます…

基本は人が大好きな正義感あふれる優しい人ですよ」


「はい。そういう所は、ココットさんも似ていらっしゃるのですね」


「…あぁ、そうか。ありがとうございます!」


「?」


文武に長けた兄と姉。穏やかながらも剣術は国一番と聞く父。

そんな、家族を持ちながら何で私だけ似なかったのだろう。と

みそっかすな私は嘆いていたけれど、似ている部分もあるのですね。

私だけ家族ではないんじゃないかと思っていたけれど

家族と同じ部分を外から言われて初めて私も家族なんだと改めて思って

とても嬉しかった。そう申し上げたら、良かったですね。と微笑まれました。


私も、素敵なエルベリーの家族なんだ。


それから、裁断済みの布を(13種類2体分ずつ切ったわ~)

お渡しして縫製指導しています。と言ってもしるしどおりに縫うだけなので

縫い目の長さと耳を付ける位置などを注意するだけなんですが…



「(ざわざわざわざわ)!!」

「(ザワザワザワザワ)!!」



入口の当たりでサナさんと誰かが口論する話がします

声の高さからまた若い女性のような感じのようです

ふと、後ろを見るとレフィリア様も感じ取ったようでお顔が強張っています。


「おっじゃましまーす!」

「困ります、お客様!」


陽気な声と困惑したサナさんがしゃべるのが同時でした

私はレフィリア様を隠すように前に立ちはだかります。


「貴女、レフィリア?」


やはり、レフィリア様目当てですか!?


「いいえ、私はお話相手のココット・エルベリーと申します。今す…」

「貴女が、ココットね!」


…へ?名乗ったと同時に手を握られ握手されました。どうなっているの?


「私、貴女に会いに来たの!」


「お…お名前は?」


「わ…」

「マルティア!勝手に出歩くなと言っただろう!」


ひえっ!!今度は先週お会いしたアルフレッド殿下が…今日は爽やかじゃない

マルティア?…マルティア…どこかで……


「あら、お兄様。ご挨拶はもうよろしいの?」


「お前の挨拶がまだだったがな!」


「あら、伯爵は昔会ってるからもう自己紹介とかいらないと思ったんだもの

それに、お久しぶりです。とはいったわよ?

お兄様たちの話が長いものだから先にココットに会いに来たの。

私も早く要件済ませてラボに戻りたいもの」


「はー…お前は…」


「ということは、ポプリをお作りになってらっしゃる王女殿下ですか?」


「そうよ、よろしく」


「そうです。ココット嬢…それから、見えないが後ろにおいでかな?

レフィリア嬢、我が妹が驚かせて申し分けなかった

妹のマルティア・ヴォルファレーナ。末の第4王女なので我侭に育ってしまった」


つんつん。レフィリア様が、私の服を引っ張って

本物の王子様かお聞きになったと同時に…


「ココット、貴女が作ったぬいぐるみ達見せて欲しいんだけど」


「はい…え!?あ、はい、あ、でも…あ」


最初のはい。はレフィリア様に、あとのはい。は王女殿下に申し上げたのですが

同時にお聞きになるの止めてください!!混乱しますー!!


「なに?何かしていたの?」


「あ、主にぬいぐるみの作り方をお教えしていたのです」


「あー…だから、待てっていただろうがマルティア」


「同居しているんだから、その子にはいつでもできるでしょ?」


「マルティア順番をねじ込んで入らない。あとで…」


「じゃあ、お兄様。お話相手としてこのお嬢さんとお話してて

さ、行くわよ。貴女の部屋どこ?あ、伯爵この子しばらく借りるわ」


「え…?」

「マルティア!」


この部屋を出ようとした所へ、ウィルソン様がおいでになり

王女殿下が私を引っ張りながらそう言うので驚かれていましたが

すぐに、驚かれたウィルソン様も叫ぶ王子殿下も見えなくなりました。

私の部屋は王女殿下の侍女が事前に調べていたようですぐに連れて行かれました



男性2人に囲まれて大丈夫かな、レフィリア様…



「う…わぁぁ~可愛い!!」



アルフレッド殿下にお渡しする予定だった13体のぬいぐるみを

マルティア王女殿下にお見せしました。

たぶん、この方にお渡しする予定だったのですよね?


「ありがとうございます」


と、お礼申し上げましたが絶対聞いてらっしゃいません。

ぬいぐるみをいろいろな角度から観察になり、

お腹の匂いを嗅いで「私のポプリだ!」と感動なさっています。



私はそれよりもレフィリア様のことが心配で…またお倒れになったらどうしよう

研究熱心…というより、ポプリの鬼姫登場!!(笑)


アメリカアニメを見ていたせいか人の話聞かないキャラになりました。


私も、王女殿下より大きな男2人に突如囲まれちゃった14歳の少女が

気がかりです。1人は実の兄だけど無口で顔怖…いえ、威圧感たっぷりだし

もう1人も、優男だけれど国の王家の人間だから

初めてのオエライ様に、深窓令嬢の心身が持てばいいのですが。

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