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【23】 お茶会 ~2~

ちょっと短めです。


百合じゃないですよ?

ただ萌えているだけです(?)

今日は、珍しく暖かい陽気だったのですが、

やはり冬に入ってきたせいか風が冷たいので

屋内で食べようとしたら、レフィリア様が

外で召し上がりたいと仰るので屋外ティータイムになりました。


着こんでひざ掛けをかけて暖かくしてケーキタイムです。


「このテーブルクロス、もしかしてココットさんがお刺繍しました?」


「えぇ!料理や花壇のセッティングはみなさんにやっていただいたのですが

私何かしたいと思いまして、頑張って縫い上げました!」


「本当に見事な作品ですね…本物の花に負けない輝きと……温かみを感じます」


レフィリア様に、優しくなでていただいて喜んでいただけただけで

この1週間、頑張った甲斐があったものです!!

ケーキが運ばれてくると、さらに目の輝きが増して

美しい笑顔で感嘆の声をあげてらっしゃいます。


こんなに喜んでいただけたなんてっ!!

もっと早くにやればよかったよ。

だって、今日なんか寒いしレフィリア様あんなに嬉しそうだし。

もっと早ければ過ごしやすい暖かさだったろうし

もっともっとたくさんの笑顔を見せてくださったかもしれないじゃない。


ミセス・フェブリーに相談して毎月できないか聞いてみようかな。

屋外は無理だとしても大きいお屋敷だからお茶会できるお部屋くらいあるわよ。


「ココットさん、これもシィリンの花ですわ!」


「うっわ…リウムさんすごいですね。一枚の絵画になってますよ!」


「恐れ入ります」


5cm角の小さなケーキが何十個もあるんだけど

それらの色を使って、決めた場所に配置していくと

一枚の絵画になっているの!

しかもね、色とりどりのケーキの上のトッピングが1つ1つ違うの。

絵画ケーキの周りを糸やリボンのような飴細工で飾り付けてあって

花壇のような絵画にも見えるし、ブーケのようにも見える。

美しく幻想的な作品だった。飴細工が風でなびいてるのがヒヤヒヤするけど。

あれ飛ばされたりしないのかしら?細すぎてフワフワしているわ。


「レフィリア様、どれをお取りいたしましょうか?」


「食べてしまうのがもったいないですね。どれにしましょう」


どれにしよう。と呟きながらワクワク選んでいらっしゃるお顔も愛らしい。

リウムさんも気持ちは同じようで美しい笑顔が…その、少し怖いくらい

ニコニコされていて旦那様のグリーズさんが肘打ちで何かぼそぼそ

話してる。振り返りグリーズさんを見た時、彼がビクッとしたので

また怖い顔をしているんだろうなぁ。彼女は表情がはっきりしているから

その差がものすごく怖い。


ひたすら悩んだ後に、黄色・橙色・茶色・緑色を1つずつお選びになり

私も、全色1つずつ選んで食べました。


おいしぃです…


おやつやウィルソン様への報告、お召し物の補修の時に

いつもリウムさんのデザートをいただくけどやっぱりおいしい。

そして、今日はお外で喜びいっぱいのレフィリア様と一緒に

食べているせいか心も何だかじんわり甘くて幸せ。

次は、どんな事をしてレフィリア様に喜んでいただこうかなっ。ふふ。


「ケーキもココットさんが考えられたのですか?」


「いいえっ!兄様やリウムさんのような腕がないので

大まかな図案だけ考えて、あとはリウムさんにすべてお任せしました。

ですから、こんな綺麗な作品に仕上がってるなんて…私も感激でした!」


「本当に…飾っておきたいほど綺麗ですわ」


「えぇ、本当に。リウムさん、また作ってくれますか?」


「えぇ!もちろんですわ!

とても楽しゅうございましたもの。レフィリア様もココット様も

いつでも、ご依頼くださいましねっ!」


「あはは、ありがとうございます。

私、毎月こういうの企画してみたいと思ってたんです!」


「まぁ、またぜひお声をかけてくださいまし!嬉しいですわぁ!」


「えぇ!」


「……私も」


「…え?」


「…今度は、私も…一緒に決めてみたいです」



ま…まぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


レレレレレレレフィリア様が、“私も一緒に”なんて控えめに、でも

しっかり仰ってくださったのですよ!それがなんとも愛らしい表情で!!

今日は、お部屋では見られない朗らかで柔らかいレフィリア様の

お姿をたくさん拝めた気がします!今日はなんていい日!!


是非是非、今度は最初から皆と決めて行きましょうねっ!!


と、申し上げた時のレフィリア様の嬉しそうな笑顔と言ったら…

レフィリア様と、仲良くなりたいと毎日毎日思っていたので

頬を赤らめて、目を輝かせて“ありがとう”と仰るお顔を見たら

“天にも昇る気持ち”ってこういう事なのかしら!


そう思っていました。





「レフィリア!やっと会えたわ!!」





見知らぬド迫力美女が現れるまでは。

守銭奴親族のせいで自主軟禁していたお嬢様に

めいいっぱいアットホームなお茶会でおもてなしをして

外の世界の楽しさ美しさを教えた野生児お嬢様。

妹のように慕うような態度に野生児お嬢様メロメロです。


末っ子なので、甘やかされていましたが実は“お姉さん”というものにあこがれたりします。


私は、長子なのですが“お姉ちゃん”か“お兄ちゃん”が欲しかったですね。

逆な立場にあこがれるって、あるある。な話ですよね。

妹もそうだったようで、私は頼りなげな妹は頼もしい女性になりましたwww


次回、新キャラさんとの話です。

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