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初めての魔法

「セレーネ、今日から君の魔法の教師をしてくれるクリストだ。」  

「クリストと申します。よろしくお願いします。セレーネ様。」

「では私はいくから、セレーネをよろしく。」 

「かしこまりました。」  

クリストさんってソラリスの従者をしてた人だよね?あの魔法が得意な従者さん。

「あの、クリスト先生、様付けしないでいいですよ。先生が生徒を様で呼ぶなんておかしいですし。」 

「ではセレーネさんと呼ばせていただきます。」 「あと、お久しぶりです?」 

「はい、久しぶりですね。」

「この前はありがとうございました。」 

「いえいえ、こちらこそ、あのときのソラリス様はとても楽しそうでした。」 

「ソラリスは元気ですか?」 

「はい、最近は勉学に励んでおられます。」 

「それはよかった。」

「では魔法の授業を始めましょう。」 

「はい!」  

「まず、魔法についておおまかな説明をしましょう。人間の体内では魔力が絶えず循環しており、全身に均等に散らばっています。もし、1カ所に集まると魔力詰まりが起こるので気をつけてください。また、人単体では魔法を使うことはできません。そのため人は杖を使います。杖には魔石がはめ込まれており、そこに体内の魔力をこめ、魔法を発動させます。しくみはだいたいこんな感じです。説明はいったんここまでにして実践に入りましょう。まずは魔力を感じるために杖に魔力をこめてみましょう。」 

「杖をお渡しします。あと、これは仮のものなので、自分の好きなものに変えていいですよ。はい、どうぞ。」 

「うわぁ、大きいし重い。」 

杖は私の身長と同じくらいの大きさだ。てっぺんには透明の魔石が埋め込まれている。 

「セレーネさんは魔力量が多いので、大きい魔石がはめられている物を使わないといけないんですよ。だから、杖も大きくなってしまうんです。きっと、成長したらもっと大きい物を使う必要がありますよ。」 

「それは大変ですね。魔法を使うときはこれを持ち歩かないといけないんですよね?」

「はい。基本的にはそうですね。ただ魔力操作を覚えてしまえばこれほど大きな魔石は必要なくなります。大魔法は使えませんが。」 

「へえ、なるほど。では私も魔力操作覚えないとですね。」 

「えっと、では杖に魔力を流してみましょう。杖に意識を傾けてみてください。自分の体内の魔力をイメージして、流すような感じで。ほらこんな感じに。」  

クリストさんは一瞬静かになった。すると杖についている魔石が光った。 

「わぁ、すごい。きれい。」 

「ほら、あなたもやってみてください。」 

できるかなあ。ええっと、全身を魔力が循環しているのか。つまり血液に含まれているのかなぁ。えっと、酸素や二酸化炭素といっしょに運ばれているものを取り出して、杖に流して……

ぴかっ! 

何かが光った気がした。目を開けると杖の魔石が光っている。 

「これは成功ですか?」

「成功です。よく1回でできましたね。何か体に不調はありませんか?」 

「ないです。」  

「初めてこれをやる人は一部から魔力をごっそりともっていかれて、魔力不足になることが多いんです。でも君はバランスよく魔力をこめられたようですね。なにか秘訣が?」 

「えっと、血液に魔力が含まれていると考えてそこから持ってくるようなイメージで。」  

「ほう?6歳の子供とは思えない発想ですね。魔石を見てみてください。」 

魔石は水色になっている。私の髪と同じような色だ。 

「魔石な色はその人の属性によって変わります。自分の属性の色が混ざった色に。あと、魔石に入った魔力が多いほど、魔石は重くなります。こんな感じで人の属性やおおまかな魔力がわかるんです。」 

「私は水属性がかなり強いんですよね?」

「ああ、そうですね。あなたのの髪色にも表れていますし。あと、かなり魔力量もあるみたいです。」「属性は自分の体にも現れるのですか?」 

「いや、それは特定の属性がすごい強い場合だけですよ。」

「なるほど。」

「さて、次は魔法を実際に使ってみましょう。魔法の発動には詠唱というものが必要で、詠唱をすることで、魔力が反応し、それに見合った働きをします。その反応が魔法です。まず水魔法を使ってみましょう。」 

「魔法は完成系をイメージすることが大切です。

1回僕がやってみるのでよく見ておいてください。」 

「ウォーターボール」  

小さな水球がでてきた。やがてそれは地面に落ちてわれた。うん。すごいんだけど、いや呪文!今ウォーターボールって言ったよね?明らかに英語なんだけど。え、異世界の魔法の言語って英語なの?乙女ゲームを作った人が手抜きしたとか。 

「あの、えっと魔法の呪文の意味って分かるんですか?」 

「呪文の意味は分かるけど、それ以外は分からないですよ。言い伝えによるとこの呪文はとある言語らしいです。ただその言語については解明されていないません。」 

「もしその言語が分かれば新しい魔法が作れるのですか?」

「はい、これまでに偶然発した言葉が呪文になったこともありました。」 

「すごいですね。」

もしかしたら私、最強かもしれない。前世では高校生だったので英語はわりとできるのだ。新しい魔法をたくさん作れるかも。 

「話がすこしずれました。気を取り直して、セレーネさんもやってみてください。」 

「はい。」 

私は杖を持った。それで水球を思い浮かべて…… 「ウォーターボール」 

目を開けると目の前にりんごくらいの大きさの水球ができていた。また杖を動かすと水球はその方向に動いた。 

「うわぁ、おもしろい。」 

「あなたは魔法の天才かもしれません。I回で成功する人なんて、本当になかなかいないんですよ。あなたのお父様でさえ1日くらいはかかってきたんですから。」 

「あ、そうなんですね。」 

「魔法のイメージができても、呪文を言うのが難しいんです。発音とかを気をつけないといけなくて。あなたの呪文は完璧でしたよ。」 

まあ、そうだよね。英語だから発音気をつけないとだよね。 

「僕なんてあっという間に抜かれそうです。」 

「私、絶対先生より強くなります!」 

「あはは、頑張ってください。けど僕も抜かれないように頑張らないと。」 

「がんばります!」 

「今日の授業はこれで終わりにしましょう。」 

「ありがとうございました。」 

こうして私の初めての魔法の授業は終わった。

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