第5章：下級貴族なのに上級貴族の学院に入学し、はみ出し者扱いされる
5年後――私は15歳になり、ノレス魔法学院に入学した。この学院はオフィリア王国にあり、私が住んでいる王国でもある。
色々なことが起こりすぎて、どこから話せばいいのかもわからない。
リンは私より1歳年下で、わずか1年で土魔法の基礎を学び、3年で中級土魔法を習得した。ちょっと時間かかりすぎじゃない？
それ以外にも、彼女は強く、速くなった。土魔法だけでなく、他にも便利な魔法をいくつか学んでいる。
リンは少し変わった。以前はとても内気でおどおどしていたのに、今では忠誠心が強く、従順で…どう言えばいいんだろう…とてもタフになった。これっていいこと？
私自身もこの5年間でかなり成長した。退屈な部分は省くけど、水魔法はすでに高レベル、土魔法も高レベル、そして火魔法も高レベルだ。まるで自分のキャラクターをチートで育てたか、GameGoyでPekemonの全種類をゲットしたような気分だ。懐かしいなぁ。
さて、これ以上はあまり話すことがないけど、あと数人メンバーを集めて、ついに世界の倫理観を征服し、自分の考えを広める行動に移す準備をするしかないな。人生が厳しすぎても、それに負けずに自分に最適な方法で進むんだ！
今感じている迷いが私を足止めすることはあるかもしれない。でも、その前にすばやく目標を作ればいいだけだよね？
学院には魔法と剣術の2つのセクションがある。寮もあって、私は女子寮に住んでいて、魔法セクションに所属している。キャンパス内を歩いていると、剣を持った生徒たちをよく見かけるけど、この世界では魔法は珍しいらしい。これについては後で調べないとね。あ、そうそう、みんなが私を見て嫌そうな顔をしているのに気づいた？実は、私は下級貴族らしく、それがこの社会では大問題らしいんだ。なんでかは知らないけど、世の中そんなもんさ。
キャンパスの外を少し歩いていたけど、そろそろ正門が見えてきた。戻らないと。
「止まれ！」
剣を鞘に収め、鎧を身に着けた背の高い金髪の男が私を止めた。騎士か？いや、帝国の役人だな。まあ、違いは大きい。ショッキングだけど、うーん、何で彼は私を睨みつけているんだ？人をじっと見るのは失礼だって知らないのか？私は忙しいんだけど！
あの目つき…欲望を満たそうとしているように見える。
「お前が何か盗んだと思うので、捜索する義務がある。」
本当は従いたくないけど、他にも兵士がいるし、従わざるを得ないようだ。
剣の鞘を外し、地面に置いた。両手を上げ、彼の命令に従ったことを示した。
ここは学院だよね？誰か見てるはずだよね—
みんなの顔が恐怖に染まっている。まるで何も見なかったかのように通り過ぎていく。私は眉をひそめた。
ちくしょう、怖いのはわかるけど、「無力」な女の子を助けるくらいの勇気を持ってくれてもいいじゃないか！
彼の手が近づいてくる！しゃがむな！立ち上がれ、このカエル！なぜ最初に私の腰を触ろうとするんだ？
「これ以上はやめておいたほうがいい、セルデン。」
「姫様！」兵士の一人が叫んだ。
鎧を着ていない紫髪の若い女性が私たちのところにやってきた。彼女も帝国の役人なのか？これ以上最悪な日があるだろうか。
彼女は私の鞘を拾い、元の位置に戻した。「セルデン、いい加減にして、持ち場に戻りなさい。」
金髪のセルデンは納得していない様子だったが、落ち着いている…あまりにも落ち着いている。「ただ犯罪を明らかにしようとしていただけだ。」
彼は甘い言葉で彼女に説明しようとしたが、効果はなかった。
「その言い訳はいらないわ。そこのあなた、早く行きなさい。次の授業があるでしょう？」
「はい。」
その言葉に従って、ようやく自分の用事を進めることができた。帝国の役人が彼女の同僚から私を助けてくれたことに驚いている。あのセルデンは、私を人質に取っているようなものだったんだ！
この学院には、やたらと偉そうな帝国の役人たちがいる。どうやら彼らは自分の戦闘力や見た目を自慢しているようだ。振り返って彼らを叩きのめすのはやめておこう。理由もなしにトラブルを起こしたくないからね〜
さて、学院に入ったところだ。剣術セクションと魔法セクションがあるけれど、廊下や教室はすべて繋がっている。だから、両者の間で戦いが起こるのも時間の問題だと言われている。
待てよ。セルデンは彼女を「姫様」って呼んでた？姫が私を助けてくれたのか？
「やっほー！」
振り返ると、二人の女の子が近づいてきた。ああ、彼女たちのことは知っている。強制的に知ることになったんだけど、それはまた別の話。
「どこ行ってたのよ？永遠に待ってたんだから！」
彼女は私の背中をポンと叩いた。彼女の名前はラリサ。茶髪で、いつも面白くてエネルギッシュな子（あとすごくうるさい、話しすぎだよ）。彼女の好みはイケメンで、まるで少女漫画に出てくるような男たちだ。この世界にはそういったエンタメがないみたいだけど、もし漫画やウェブトゥーンを作ったら売れるかもしれない。ああ、でもウェブトゥーンは携帯がないと無理か。私のミスだな。
「確かに長く感じたけど、今は学校にいることが大事よ。」
頭の回転が速いことは多くの利点がある。だからこそ、彼女には学校の勉強で頼っている。彼女の名前はブレア。緑髪にメガネをかけた真面目な子だが、ちょっとしたことで楽しくなるタイプだ。
「もう、学校のことばっかり考えてるんでしょ、ブレア？」
「そんなことないわ、ラリサ！」
ブレアがラリサのからかいに衝動的に返す姿を見ると、二人が友達で本当に良かったなと思う。
「外にいたイケメンの衛兵見た？彼らは帝国の役人らしいわ。話したことある？話しかけやすいのかな？どうなの？どうなの？」
また始まったよ…ブレアもこれにはちょっと疲れてるみたいだ。
「外にいたあの金髪の役人見た？彼、全員の中で一番イケメンだわ。もう本当に、すっごくイケメンなの！」
外見は綺麗だけど、繰り返すけど、彼女は本当にイケメン好きなんだ。
「その金髪、プ…プリティー ハ、ハンサム。」
こいつ、さっき私に変なことしようとしたやつだよ、
バカ！よだれ垂らすな！
「ラリサ、落ち着いて。彼らはあなたのこと知らないんじゃない？」
世界のことなんて気にせずに言ってやった。イケメンたちを見てうっとりするくらいなら死んだほうがましだ。
「もう、ひどい！」
「もうすぐ授業が始まるから、来週のテストに向けて準備しておいてね。」と言った。
みんなで笑いながら教室に向かった。
