地下駐車場
このエピソードからの要素
、を縦に並べているときは
時間の経過を表しています。
、の数…数が多いほど長い時間が経過している
ゴワぁぁぁぁあああああああああ!!
凛裕
「うるせぇああああ!!」
耳を全力で塞ぎながら
足を全力で動かし
今までになく全力で走っている
ダダダダダ、、、
ザザザ、
絶対に追いつかれてはいけない
その一心で走った
そうだったのに、、
ギュルルルルルルル
凛裕
「なっ!、」
クソ腹がいてぁ!
ズサァーーー、
急な腹痛に悶えて倒れ込んでしまった
痛い痛い痛い痛い
下痢の感覚に似てる
なんで、なんでこんなに
なんか変なもん食ったか?
なんか、なんか、、
あ!
カーペット!
あいつか!
あの甘い匂いのやつ
俺あれ以外口にしてない
くっそぉ、これは甘い匂いに誘われた俺が悪い
だって普通は知らんもん口に入れない
ああ、くっそ、動けない
ザザザ、ザザザ
後ろから近づいてくる音が聞こえる
逃げないと、でも、腹が痛くて逃げられない
一体どうすれば、、、、
は
構造、
構造だ!
カイセッツ オーズ
「解説しよう!」
「彼は不規則に変わる構造に法則があると見た」
「今までで構造が変わった時は、目を離した後もう一度同じところを見たとき」
「それを利用して何度も振り返ることによって」
「敵を他のところに移転させようという作戦だ」
「それでは続きをどうぞ」
解説ありがとうオーズ
それでは俺はこれを構造ガチャと呼ぶことにしよう
今からそれを実施する
ふん!
俺は振り返った
奴がいる
これを何度も繰り返せば!
ふんふんふんふんふん!!
ふふふ
俺の勝ちのようだ
奴がいなくなった
よっしゃ、腹は痛いけど
ガチで漏れる
出したい
俺は後ろ向きの視点を前に戻した
するとそこには
凛裕
「なんか通気口みたいなのある!」
通気口とはいっても、四つん這いのまま入れる
地面にそのまま繋がってる
よし、ガチでトイレ見つけよう
ガンガンガン
俺はその通気口をほふく前進で進んでいった
、
、
、
、
ガンガンガン
工事音が鳴り響いている
通気口の出口が見えてきた
よかった、やっと脱出だ、という思いより
凛裕
「トイレトイレトイレ!」
「ね、まじで漏れるから!!」
ガチ漏れを危惧してる思いのほうが強かった
よっしゃ、やっと出口、
到着!
走れ!
ダッダッダッ
高校生にまでなって漏らしたくはない!
この空間には数々の扉があった
どこか一つにはトイレがあるはず!
ガチャ
、
ガチャ
、
ガチャ
、
、
凛裕
「だめだぁぁぁ、、」
ない、これ以上我慢なんてできない
うう、どうしよう
その時、目に入ったものがあった
凛裕
「、、、、」
、
、
凛裕
「ごめんみんな」
「我慢できなかったんや」
俺は地面にあった排水口に出しに出した
案の定下痢
今もまだ出ている
なんという恥
高校生にもなってとても恥ずかしい
でもこれ以外に道なんてなかったんだ
ああ、一生誰にも言えない秘密ができた
ここは、多分地下駐車場
てことはさっきの空間と違って
ここは現実世界か!
誠に嬉しいこと
後は出し切ってここから出ればみんなと再会
ハッピーなエンディングになるだろう
、
、
みなさま
大変失礼いたしましたが
もう出し切りましたので
あ、ちゃんと近くにある拭けるもので拭きましたので
脱出口探しましょう
というか、
地下駐車場なら、エレベーターで帰ればいいんじゃないか?
さっき走ってるときにエレベーターが見えた気が
あった
真っ黒な扉
すごい高級感
俺は上矢印も下矢印も何も描いてないボタンを押す
けどなかなか来ない
カチカチ
何度も押す
それでも来ない
凛裕
「んーーー?」
俺はボタンの上にあるパッドのようなものを見た
1、2、3、4のボタンと赤、青、黄、緑のボタンがある
一体何のつもりなんだ?
適当に押すか
ピッピッピッピッ
後はこのボタンを
カチ
チン
凛裕
「え」
ウィーーン
あってたんだけど?!
は、え、え?
当たることあるんだ
やば
運良すぎ
俺はルンルンでエレベーターの中に入ってボタンをおそうとする
手が止まった
なぜなら
上の階に行くボタンがない
階数が書いてない
あ、でも上矢印ボタンある
カチ
チン
あ、ここ上矢印なんだ
てことは、下にしか行けない?
下矢印しかない
くっそここは
どうしようもないから
下に行こう
カチ
俺は仕方なく下矢印ボタンを押した
扉が閉まる
俺は少しの浮遊感とともに下に降りていった