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トンネルの中の見知らぬ少女

このエピソードからの要素


……………………………………………………………………

これに挟まれたシーンは回想シーンです。

暗い暗いトンネルの中

出口から差し込む真夏の光が見える

その光が作り出す影

影がかたどっていたのは

見知らぬ少女だった

暗くてシルエットしか見えない

色もわからない

ただ一つに束ねられた長い髪に

ワンピースのようなものを着て

夏を謳歌している姿

何処かであったような感じがしてならないが

わかりそうでわからないときは諦めたほうが自分のためだ

俺は思い出すのを諦めることにした

俺は遠くの少女を見つめる

すると、少女が振り返ったような仕草をした

俺は一瞬ドキッとした

その間、少女が俺に向かって

笑いかけているように感じた


……………………………………………………………………


凛裕

「あぁ、、」


少女のほほえみの感覚と

背中に伝わる痛みの感覚とともに目を覚ました


凛裕

「夢か、、」


夢は大概当てにならない

どうせまた変な感情が湧き上がって

それが夢として出てきただけだろう

どうせね、どうせ

目の前にはでっかい穴

その奥は見えない

俺は寝転がっている状態だから、穴があるのは天井だ


凛裕

「むぁ〜、そういえば落とされたんだっけなぁ、」


遥か遠くに行った記憶のように、最近すぎる記憶を頭の何処かから手繰り寄せた

寝起きはこんなもんだ

頭なんて働きやしない

まだ重いまぶたを振り切って

上体を起こした


凛裕

「下にも同じ空間があるんだ」


上と同じような空間な下にも広がっていた

違うと言ったら、壁に矢印が書いてあることくらいじゃないか?

まだ肩の痛みと背中の痛みがある

体張ったなぁ

生存したいっていう気持ちはこんなにも人間を強くするのか

改めて感じた


凛裕

「おいしょ〜、、」


俺は再度寝っ転がった

あぁーー、もう何する?

こんなにもやる気でないなんてさ

おかしいだろって

めんどくさがり屋なのもあるが

、、、んーーー、

めんどくさがりなだけだわ

体が痛い

重い

なんだかさみしい気持ちになってくる

これが孤独か、

たった一人で生と死の境目で戦ってるんだ

仲間がいないのはやっぱり悲しい

うーん、

、、、、、トンネルにいたあの少女なぁ

会えたらいいな、、、って!

好きな人がいるにも関わらず

他の女性に想いを馳せるなんて

なんと!

しかも夢の中

限界思考だ俺

はぁ、

うずくまってても仕方ないよなぁ

流石に逃げ道探すかぁ


凛裕

「ういしょー、」


俺はまた上体を起こした

全ての体力を使ったのかと思わせるような

疲れがどっっっっっっっっっっときた

もう流石に動こう

これは怠け過ぎだ

死と隣り合わせであることを実感していなさすぎる

よし、立と、、、、


凛裕

「ん?」


見間違いか?

俺はあることに気づいた

さっきまであった矢印が書いてある壁が無い

その周りを見てもなんだかさっきと形が、、、

うん

やっぱり違うよなぁ

さっきと違って一瞬で記憶を引き出した

構造が変わってる?

いや、そんな事あるのか?

それはさ、、、

難易度高くない?

構造が変わるなんて

やばくない?

だって、同じ景気じゃないから

どこにいるのか全くわからなくなる


凛裕

「、、、、、、、」


悩んでても変わらんよなぁ

行くしかない

俺は決心して立ち上がった

とりあえずまっすぐ進むことにする

もし矢印があったらそっちへ行きたい

普通に気になる


数時間後


凛裕

「だめだぁ」


俺は倒れ込むようにカーペットにうつ伏せになった

だいぶ体力がいる

はぁ、今あの子何してんのかなぁ

こんなときでも好きな人を想像する

不思議と、人間はそういうもんなのかもしれない

でも、俺の場合、好きな人以外に思い浮かべる人があまりいなかった

中学時代の人ならいるが、高校時代の人はなかなか、

何なら、すげぇ仲が良かった男友達がいるんだが

とある一件で疎遠になってしまった

いや、俺から離れたんだ

この行動は正しかったんだ、、多分


凛裕

「おいしょ、」


俺は立ち上がった


凛裕

「は、また?」


まーた構造が変わりやがった

なんかコロコロ変わる

何をきっかけにして変わってるのか

良く分からんけどとりあえずいかないと、

その時だった


ゴワぁぁぁぁぁああああああああああ!!


凛裕

「うるっ、、、!!」


うるさすぎる声に耳をふさいだ

もしかして


凛裕

「またかよ!」


やつだ

あいつだ!!

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