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鋼鉄の木製扉

凛裕

「んん〜〜、」


凛裕

「ふんっ〜〜〜」


俺は眠りから覚めて体を伸ばした

気持ちがいい

なんだか、この蛍光灯の音も心地よくなってきた

狂ったのか?

知らん

まあ

とりあえず探索再開!

歩くぞ


凛裕

「え?」


なんか、

3歩しか歩いてないのに

扉見つけた

黄色い柱で隠れてて見えなかった

それはやばい

そして

まじで嬉しい

もうここからでれるってことやんか?

勝った

もうこれからは

悔いのないように生きよう

そう心に誓ってから

俺はドアノブに手をかけた


ガチ、


凛裕

「あれ」


ガチ、


ガチ、ガチ!


凛裕

「そっか、そうだもんな」


鍵がかかってる可能性

考慮するの忘れてた

テヘペロりんこ

終わったぁ

どうすんの

もう絶望

幸せの寝起きから

こんなにも落とされるなんて

そんなの無いよ

うん

ああーーほんとにどうしよう

何もやる気が起きん


凛裕

「あ」

「いいこと思いついちゃったあ」


、、、


バゴン!


凛裕

「くっそ、だめか」

「もう一回!」


バゴン!


そう、脳筋プレイが正義だ

なんて美しい解を導き出してしまったんだろうか

何も考えずに

無我夢中になるだけ

これが一番効率的なのだ

我ながらいいものを思いついてしまった

だが

なかなか壊れねぇこいつ


バゴン!


凛裕

「くっそ、いてぇ」


バゴン!


木製の扉って

こんなに硬いもんなのか?

あまりにも固くないか?

鍵を開けても硬くてあかないんじゃないか?

やべぇ、右肩が死ぬ


バゴン!!!


だめだ

やめよう

痛すぎる

俺は痛すぎるがあまり、右肩を見ようとした

袖をめくる


凛裕

「ああ、青くなってるんだけど」

「あっははははは、、、」


笑うしかない

所詮こんなもんだ

こんな鋼鉄の木製扉無理だ

大人しく鍵を探そう

そう思い左を見る


凛裕

「、、、、、?」


びっくりで声が出なかった

なんか遠くの壁から黒い針金がはみ出てるではないか

何だあれ

目を凝らす

真っ黒でよくわからない

とりあえず細いってだけ


トン、トン、トン


少し近づく

え、本当になんだあれ

全く動かないんやが


コンコンコン


壁を小さく鳴らす

反応はない

もっと近づけって?

こーわ

近づくけど

どんどんと近づく

それでも、針金は針金のままだ

針金とは言っても、にしては太いけどね

太い針金みたいな?

そして

手が届くほどの距離に来たときだった


凛裕

「これといったことはない、、、」


ゴワぁぁぁぁぁああああああああああ!!


凛裕

「がっ!、耳死ぬ!」


あまりのうるささに俺は耳をふさいだ


ギーーーーーーーーン、、、、、


あまりにも強い耳鳴りが鳴り響く

やばい

多分この針金の音

こいつなんだ?

本能が後ずされと言っている

俺は忠実に従った

すると


凛裕

「は?」


針金が壁から全貌を出した

体全体が針金で

頭部が針金の塊

思っていた以上に図体がでかい

想像もつかないような見た目してやがる

このときに感じた

ここは、現実世界じゃないと


ゴワぁぁぁぁああああああああああ!!


凛裕

「ちょっ、、ガチで」


再度耳をふさぐ

このままじゃ壊れる


ザザザ、ザザザ


凛裕

「ひっ、」


足を引きずってこっちへと近づいてくる

まずいまずいまずい!

はやく脱出しないと!

俺は素早く立ち上がり

信じられないようなスピードでさっきの扉まで戻った

そして


バゴン!


再度タックル

これしか無理だ

俺にはこれしか無いんだ!


ザザザ


奴が近づいてくる

奴が、

奴に追いつかれる前に

扉をぶっ壊せ!!


凛裕

「うおおおあああああああ!」


ドガン!!


凛裕

「うわっ!」


ドサァッ、、、


突然扉が突き破られて

それでバランスを崩して前にころんだ

とっさに目を閉じていた

目を開ける


凛裕

「あっぶっ、、」


すぐ前に大きい穴があった

その奥は暗くて見えない

大きい穴を通るための道は

真ん中を突っ切った細い床だけ


凛裕

「あぶねぁ、生きた」


俺は安心して立ち上がる

穴の奥を良く見ようとして

覗き込んだ瞬間


ドン!


凛裕

「はっ、、、」


押された

すぐに後ろを向く

やつだ

さっきの針金野郎だ


凛裕

「、、、、、」


唖然として、何も口に出せないまま

真っ暗な穴の中に落ちていった

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