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2話 大隊長を救う

 バラスト帝国に激震が走った。


 帝国北部の反乱に乗じ、西方の隣国・アネスト王国が突如、帝国へ侵攻を開始したのだ。第5師団は、この侵攻を食い止める任務を命じられ、進軍を開始した。


 北部の反乱での戦いは一進一退を繰り返し、兵力の多くが釘付けになっている。北部戦線に参加予定であった、第5師団の西方への進軍は、皇帝にとっても苦渋の決断であった。


 帝国の軍の編成は、総司令部及び参謀本部を帝都に置き、方面ごとに17の師団を置いていた。師団内には、さらに、大隊・中隊・小隊が編成されていた。

 おおむね、師団長には将軍クラス、大隊長には佐官、中隊長には大尉クラス、小隊長には少尉クラスが当てられていた。初任者でありながら伍長となったエドモンドのような下士官クラスは、たいてい小隊長の補佐を努めていた。


 訓練ですでに他の将兵に抜きん出た剣術の力を示していたエドモンドは、小隊長であるフェイズ少尉の信頼を得ていた。


 エドモンドは、もともと乗馬経験もあり、馬術訓練も苦にしなかったため、騎兵部隊に参加することになったが、師団には多くの歩兵もいるため、行軍には時間がかかり、野営を繰り返した。


 そして、国境の街・キースへ駐屯し、アネスト王国軍を迎え撃つ予定であった。


 しかし、偵察兵の報告は、第5師団を驚かせるものだった。反乱軍に呼応したアネスト王国軍の一部が合流し、合計3万の兵が迫っているというのだ。第5師団の総兵数は2万。兵力数において劣っている。

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