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ドラゴンの使者・ドラコメサ伯爵家物語 ドラゴンの聖女は本日も運命にあらがいます!  作者: 栗栖 龍


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閑話 領地とフィオラの収入源の報告+α

※今回は報告の形なので、フィオラの一人称でお送りしております。

私の名前はフィオラ・カリエラ・シニョラ=ドラコメサ、前世持ちの花も恥じらう16歳。

ガルンラトリ王国において本当にいる聖竜様の使いであるドラコミリの領主を、一つ下の弟と共に懸命にこなしている。

領地経営というのは何もなくても大変なのに、我が家の場合祖父と父がくそ……ダメ貴族だった為、8年前に私たちが領地に引っ越した時には崩壊寸前だった。

父を見限り、落ちぶれていても領城にとどまり領地を何とか維持してくれていた従者たちと共に領地を立て直し、こうして王都の学園に通えるまでになっている。

とはいうものの、観光と農業くらいしか収入源がないため、二人分の生活や品位の維持をするのは若干苦しい。

父からだまし取ったドラコメサ領主という地位は高位貴族に当たるため、夜会の正装は毎回作り直さねばならないし、社交シーズンにはお茶会や夜会の主催をしなければならいこともある。

そして何より伯爵という爵位までは父親から奪えなかったため、その父親の品位維持のためのお小遣いを渡さなければならない。

そこで考えたのが自分の分は自分で稼ぐという方法だ。


幸いなことに私には前世の記憶がある。


しかも大学生の時と専業主婦時代に、好奇心に任せて色々なくだらないものを見たり作ったりしていたのが幸いした。

最初は今は亡き母の為に作った車いすだった。

鍛冶屋に相談して折り畳むことができる車いすを開発し、それを交流のあった商会を通して販売&レンタルをしてもらった。

おかげでいいお小遣いになり、母にも喜んでもらえた。


その後、その商会長の娘で子爵令嬢であるフィディス・ディアモンテ・イングレスと意気投合し、領地の中心街であり温泉街でもあるバニョレスで、二人の名前でお店を開いた。

女性向けの可愛い小物からちょっとした衣類を扱う雑貨店フォンタノ・デ・フィ(フィの泉)。

私もフィディも小さなころから好奇心が旺盛で色々欲しがるタイプで、イングレス子爵の開発部門やドラコメサの料理人や鍛冶屋に色々なアイディアを提示しては、それを開発し作って貰って来た。

皆からは「アイディアが温泉のように湧くお嬢さんたち」といわれていたので、お店の名前は二人の名前の重なる部分と泉を組み合わせた。

今はフィディが商才を思う存分ふるえるようにと、連名で商会を立ち上げていた。

それがF・D・F商会。

ネーミングが安易だと周りから言われたが、分かりやすいのが一番だということで押し通したのはいい思い出になっている。

今はドラコメサの治める竜都バニョレス、イングレス商会のおひざ元である商都セヴィロ、そして王城や学園のある王都マドリドの3都市に4店舗展開している。

竜都も商都も観光地であり、貴族と平民が同じ店に入ることに慣れているが、王都の商業エリアは身分で地域が分けられてしまっている。というわけで、王都だけは庶民向けと貴族向けで価格帯の違う物をそろえた店舗を各々の場所で開いていた。

商品は多岐にわたるが、私たちが欲しいものや思いついたものが中心になっている為、リラクゼーショングッズやファッション関係の物が中心になっている。


私達の商品の紹介の前にドラコメサの領地の収入源についてお話ししよう。

現在領地では、聖地巡礼や湖を楽しみながら温泉も楽しめるという観光収入と、レモンやオレンジを中心とした果実とサツマイモ、それらの廃棄分を食べて育ったDM豚という農業と畜産が収入の主流になっている。

これらはフォルトが中心となって改良したものだが、私がこうしたらどうだろうと言ったものを元にして成功した分に関しては、企画料としていくばくかのお金を払ってもらえた。

また、主流とまではいかないが、薔薇とハーブを中心とした花畑が作られており、花の受粉のためにこちらの世界のミツバチを増やして、そこからとれた蜜蠟や蜂蜜も領地の収入源になっている。

ただ、それほど量が取れるわけではないので、ひそかに作ってひそかに販売するのに丁度いいと弟にお願いされて、私達の店の片隅にちょこんとおいてある。

少しお高めだが、貴族のお嬢さんを中心に常連さんもでき始めていた。

これらは領地としての収入になるので領主としての稼ぎになるが、ここから雇っている人たちの給料や税金、温泉施設を含む領地や領城の維持費等、そして何より魔石の代金が引かれるため、三人分の品格維持費や生活費といざという時の貯蓄で消えてしまう。

だから自分のお小遣いや衣装代を自分の分くらい稼げないかとお店を始めたのだった。


ちなみに今はフォルトも個人資産となる収入源を得ている。

南から流れてきた移民からサツマイモからお酒が造れたはずと聞いた弟は、学園入学前に酒造りができる人を集めて、畑でとれたサツマイモを使って酒を作らせてみた。

するとアルコール度数の高い酒精=焼酎とホワイトリカーが出来上がった。

そこから香り高いハーブを入れて作ったジンのようなものや、体にいい成分を漬け込んだ養〇酒のようなものや、レモンやオレンジを漬け込んだ果実酒を作り始めた。

こっそり味見をしたら美味しかったと言ったフォルトはやはり酒飲みになるんだろうなと思ったら、美味しい酒を造るために色々努力ができるのでは?と考えた。

だから弟を説得して、弟個人の酒蔵として登録させ、それが彼の個人資産となったのだ。


そしてハーブと蜜蝋。

ハーブはもともと薬草として栽培されていたものを、料理に使ってもおいしくなるはずだと料理人のユルに伝えて、色々と試行錯誤して貰った、

そうしたらそのついでにハーブティにまで発展したので驚いたが、それはそのまま共同出資のカフェで出すことにした。

実はユルとの共同事業は食文化を中心にいい収入源となっており、色々なレシピはもちろんのこと、魔力の低い人向けの歯車で回せる泡だて器と前世のタコ焼き用鉄板は売れ行き上位に入っていた。

もともとユルが開発したプチタルトの鉄板を見て、丸くすればたこ焼き用の鉄板になると、軽食からスイーツまで作れるはずと伝えて実演していたら、なぜかアヒージョまで作られてしまった。

その所為でこちらでは「なんでも鉄板」という名で販売されている。

で、閑話休題(話を元に戻そう)

元々ローズからオイルやフローラルウォーターを取っていた技法でハーブからも香りや成分を抜けないかと相談したところ、開発チームがいろいろな手法を見つけ出してくれた。

それをもとに元々あった石鹸に香りや色を付けて可愛く女性用・お土産用として改良したり、洗髪に特化したせっけんや廃棄用レモンを使ったリンスも作り出してもらった。

そして領地から蜜蝋を購入し、それをもとにハンドクリームや口紅・髪に一時的にさし色を入れるクレヨンとか、思いつくだけ伝えてその中で色々作ってもらった。

はっきり言って前世の某天然成分で石鹸や化粧品を作ってるお店のパクリだ。

幸いまだこの世界では流行っていなかったため、流行らせることができたが、原材料が少ないためにそれほど爆発的には売ることができなかった。

しかしこれはどうやら、イングレス商会とのコラボレーションで何とかなりそうだという話が上がってきたので、大量生産に向けて始動しそうな感じである。


自分の収入が増えるというのはいいことだと、ウハウハしている状態だった。


私の収入が増えるということはフィディの収入も増えているということで、そろそろ個人的に商会を作るといいのではと、それとなく話を振ったところ、


「フィオ様と色々話している方がいろいろなアイディアが湧きますので、これからもご一緒させてください」


と笑顔で言われてほっとしたところでもあった。

正直私たちは間欠泉のように、あれこれ話している間にいきなりアイディアがたくさん湧き出てくるタイプで、二人で話しているとその量が爆発的に増えていると断言できるのだ。

かおり・色・形変えた可愛い石鹸やバスボムでリラックスバスタイムだけじゃなく、普段の手洗いの時に楽しい気分になりたいとか、普通の石鹸で髪を洗うときしむからもっと毛髪にやさしいものができないかとかエトセトラエトセトラ。

ユルと一緒に食べ物の話をしているのと同じように、フィディとのおしゃべりは金になるとお互い認識していた。

だからそういう話は二人だけで話すときにしている。

化粧品などの話は昼間でもできるが、下着類の話となると男性の目がはばかられるのでフィオラの部屋にフィディを連れ込んで、パジャマパーティをしながら話し合っていた。


そのお話はちょっと怪しすぎるのでまた別の場所で♪


こんな感じで私もフォルトも頑張っています。

だから馬鹿なお父上様も自力で頑張ってよねーーー!

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜


……というわけで(何が?w)プラスアルファは伯爵への愚痴でしたw

これだけ自分が頑張っているだけに、父親にも頑張って稼いでほしいと思っているのでした。

伯爵も頑張っていないわけではないけど、商才は生来のものもあるのでなかなかというだけで。

違う方法で稼いでくれないかなとも思っているけど、伝えられないのがもどかしいようです。


私はコンスタントに文章が書けないのがもどかしいです^^;

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