●30 神の見えざる手 3
#Ouranos 5『さてヘパ君、改めて聞きたいんだけどね』
#Hephaistos3『無駄ですよウラノス部長。私は何も言いません。これ以上お話することはありません』
#Ouranos 5『君も頑固だねぇ……そうは言っても、君の箱庭に関する権限はデメテル君が凍結しているんだから、もうここからは何もできないんだよ? そろそろ諦めた方がよくないかなぁ』
#Hephaistos3『はっ! その程度でこの私の心が折れるとお思いですか? このヘパイストス、腐っても係長! 精神の強度は神並み以上と自負しておりますので!』
#Ouranos 5『うん、まぁ多分もうすぐ【元】係長になるとは思うんだけどね。後、そういう態度を取ってるからデメテル君に、あの人まだ何か隠しているに違いありませんから尋問した方がいいですよ、なんて断言されちゃうんだよ?』
#Hephaistos3『ぐっ……デメテル女史め……あの方は実に厄介ですね……何故あそこまで私のことを見透かしたかのように……』
#Ouranos 5『いやヘパ君って結構わかりやすいよ? 特に喋ってる時は。むしろ黙って行動された方がわかりにくくて困るから、これからはどんどん発言して欲しいと思うねぇ』
#Hephaistos3『ウラノス部長……そう言われて、私が易々と口を開くとでも……?』
#Ouranos 5『うん、まぁ、そうだね、黙っちゃうよね。でも大丈夫。今さっきデメテル君から連絡があって、ポセイドン課長とアテナ君が箱庭に下界したそうだよ。それもスーパーアカウントにね』
#Hephaistos3『…………』
#Ouranos 5『ヘパ君なら、箱庭におけるスーパーアカウントの権限についても詳しいよね? 箱庭に下界するために必要なアカウント――つまりはアバターだけど、これは言わば〝神の器〟だよね。箱庭内の人類との差異を極力少なくするために一般アカウントのアバターは機能制限されているわけだけど、スーパーアカウントはその限りじゃない。文字通り、〝箱庭の神〟と言っても過言じゃないユニットとして設計されている。なにせカタログ的には魔王ユニットよりも上位だからね。その気になれば大抵のことはできるわけだよ」
#Hephaistos3『……つまり、ウラノス部長は何を仰りたいので?』
#Ouranos 5『えっとねぇ、要するにヘパ君の目論見はもうすぐご破算になっちゃうんだよ、ということさ。いざとなったらポセイドン課長とアテナ君には直接介入してもらって、箱庭内の騒ぎを静めてもらうようお願いしているからね』
#Hephaistos3『……直接介入、ですか。いやはや、それはそれは。随分と思い切りましたねぇ。我が社の運営モットーからは外れてしまうのでは?』
#Ouranos 5『そうは言っても、既にヘパ君のおかげで運営側が直接介入した形になっているからね、今更だよ。ああ、ちなみに、これは知っているかな? あまり考えられない事態だし、実際に使用された例は寡聞にして知らないんだけど、スーパーアカウントには【一般アカウントの権限を一時的にスーパーに変更できる機能】が実装されているんだよね』
#Hephaistos3『ええ、ええ、存じ上げておりますとも。いわゆる〝非常権限〟というものでしょう? 先刻、部長の口からも拝聴しましたよ。そう、確かに我が社だけでなく、他社の運営している箱庭においても非常権限を発動させたという例は聞いたことがありません……もし今回、ポセイドン課長ないしアテナ女史が発動させた場合、前代未聞の事件となりましょうとも』
#Ouranos 5『……なんだか余裕が出てきたみたいだね、ヘパ君。どうしたのかな? 何かいいことでもあったのかい?』
#Hephaistos3『おやおや、そう見えますか? とんでもありません。んっふふふ……先程も部長が仰った通り、もはや私は【詰んで】おります。余裕なんて、とてもとても』
#Ouranos 5『いや、本当にわかりやすいねぇ、君は。それで本気で隠せていると思っているなら、一周回って感心してしまうよ。――ほら、笑みが深くなった。まったく顔に出やすいねぇ、君は』
#Hephaistos3『いやはや、これは心外ですね。私は何も隠してなど……ええ、隠してなどおりませんとも』
#Ouranos 5『さぁ、洗いざらい白状しようか、ヘパ君。君、【まだ箱庭の中に何か仕込んでいるね】?』
#Hephaistos3『……んっふふふ……』
#Ouranos 5『笑っている場合じゃないんだよ? ちょうどスーパーアカウントの話をした途端、雰囲気が変わったね? もしかしてスーパーアカウントを稼働させたこと自体、君の目的に適っていたのかな?』
#Hephaistos3『んっふふふ……これはこれは、流石はウラノス部長です。あなたの前では、私のような若輩者は隠し事などできませんね。ええ、降参いたしましょう。正直に白状しようじゃありませんか』
#Ouranos 5『これでも伊達に何万年も部長をやっていないからねぇ。というか、ちょっと芝居がかりすぎじゃないかな? 本当に隠す気あった?』
#Hephaistos3『そう、仕込ませていただきましたとも! とっておきの秘策を!』
#Ouranos 5『あ、これ聞いてないやつだね』
#Hephaistos3『考えてもみてください、ウラノス部長。この私ですよ? このヘパイストスですよ? 暗躍が露見したからといって、為す術もなく大人しくお縄につくような間抜けだとお思いでしたか?』
#Ouranos 5『うん、自信満々に胸を張るのは結構なんだけど、それ普通に犯行声明的というか、自白的なものだと思うんだけど、わかってるのかな?』
#Hephaistos3『ふふふふ、あり得ません! あり得ないでしょう! 常識的に考えて! この私がそのような考えなしの馬鹿だと思われるのは非常に心外です! 即刻お改めください!』
#Ouranos 5『聞こえていないだろうけど一応言っておくと、ここでの発言は記録されているからね。内容には気をつけた方がいいと思うんだけど、言うだけ無駄かな?』
#Hephaistos3『そもそもの話、何故に私が魔王ユニットが撃破されてから十年もの間をあけたを思っているのですか!? 私がその気なら即座に表立って動いておりましたとも! だというのに、私は十年も待った! 表立った行動を取らなかった! 何故だと思いますか!』
#Ouranos 5『あーうん、これは別に聞きたくなくても言ってくれてしまうやつだね。聞いて欲しいというか、とにかく言いたいんだね。自慢したいんだね』
#Hephaistos3『機が熟すのを待つためですとも! あのアルサルめら憎き英雄ユニット共は、明らかに何者かの手引きによって魔王ユニットをも凌駕する力を手にしました! だからこそ不滅属性であったはずの魔王ユニットを完全排除することが可能となったのです! そんな奴らを、しかしこの私ヘパイストスの力を持ってしても即座に消去することは難しく……ッ!』
#Ouranos 5『そうやって自分の悪事を進んで公表していく小悪党ムーブ、正直どうかとは思うけど、個人的にはヘパ君らしくて好きだねぇ』
#Hephaistos3『だからこそ私は十年の計を練ったのです! もちろん十年とは箱庭内の時間を指しているわけですが! それはともかく! ご存じですかウラノス部長! 箱庭に下界する一般ユーザーの中に奇特な神々(かたがた)がいることを!』
#Ouranos 5『長期ダイバーのことかな? もちろん知っているけれども』
#Hephaistos3『ええそうでしょうとも! 部長たるもの、その程度は当然ご存じでしょうとも! 我々の運営する箱庭に限らず、どこの箱庭でも一般ユーザーがプレイするのは、原則的に聖神界のみ。そこから人間界のあれこれを観察するのが、いわゆる基本スタイルというものです』
#Ouranos 5『そうそう、なにせ我が社のメインコンテンツだからねぇ。その程度なら知っていて当然さ』
#Hephaistos3『ですが、何事にも例外はあります!』
#Ouranos 5『うん。それが長期ダイバーだね。一般ユーザーのほとんどが人間界の鑑賞に飽きるか、聖神界で遊び終わると、切断するのだけど……』
#Hephaistos3『そう、一部のユーザーはそうすることなく、それどころかアバターの機能を封印して人間界へ進出してしまうのです! 【人類の振りをして】!』
#Ouranos 5『アバターの機能を封印して人間界に行ってしまうと、神としての力はもちろんのこと、物理的に人類と同程度のことしか出来なくなるし、さらには自発的に切断することすらできなくなっちゃうからねぇ。別に禁じてはいないけど、運営的にはあまり推奨していないプレイスタイルなんだよね』
#Hephaistos3『しかし、だからこそ、と仰るユーザーが多いのもまた事実! 神としての万能を捨て、敢えて卑小な人類の一人となって箱庭の中で日々を暮らす……ええ、そんな楽しみ、そして幸せがあってもよいはずです。むしろ個人的には強くお勧めしたいプレイスタイルですとも』
#Ouranos 5『とはいえ、箱庭内で機能停止したり、強制切断とかになった場合は色々と大変なことになっちゃうから、あまりお勧めできないよ、やっぱり。というか使用していたアバターが必然的に強制削除になるから、実質的にはアカウントBANになるしね』
#Hephaistos3『いかにもご尤もです。ですが本来、〝死〟とはそういうもの。不可逆の現象がゆえに、人は生を謳歌するのです。だからこそ人類の生きる一生とは光り輝くものなのです。それこそ星々のごとく!』
#Ouranos 5『うーん、ヘパ君の持論はともかくとして、その長期ダイバーがどうしたのかな? というか、さっきも言ったようにポセイドン課長とアテナ君の使っているスーパーアカウントには、非常権限があるんだよ? それを駆使してあの二人は〝緊急動員〟――つまり、聖神界や人間界にいるユーザーをそれぞれスーパーアカウントに進化させた上で、味方にすることができるんだけど……これって、君にとってはむしろ不利な話なんじゃないかな?』
#Hephaistos3『ふっ……んっふふふ……そうですねぇ、確かに私にとっては不利な状況かもしれませんねぇ……ふっふっふっ……』
#Ouranos 5『……うん、その不気味な笑い方は昔からの素みたいだし、そこだけは本当に悪役にピッタリだよね、ヘパ君。邪神かな?』
#Hephaistos3『――!? な、なにを仰いますか!? この私が邪神などとは、心外にも程がありますよウラノス部長!』
#Ouranos 5『ああ、落ち着いて落ち着いて。もちろん冗談だからね、あまり真に受けないで欲しいかな。というか、よく考えて欲しいんだよね、ヘパ君。このまま行くと、場合によっては君に邪神判定が下るかもしれないってことを』
#Hephaistos3『なっ……こ、この私がライバル神社のスパイだとでも……!?』
#Ouranos 5『うん、まぁ、スパイにしては色々と杜撰だからその可能性はかなり低いと思うし、余程じゃないと上層部もそう判断はしないと思うけれど……とはいえ、ヘパ君が我が社の箱庭に悪影響を与えるような行動を取っているのは、確かじゃないかな?』
#Hephaistos3『ば、馬鹿な! それこそ何を仰るのですか! 私は箱庭を、ひいては神社のことを思い――!』
#Ouranos 5『うんうん、そうだよね。わかっているよ。決して悪気があってやらかしたわけじゃないってことぐらいは。傍から見てると、どう見ても悪人ムーブなんだけどねぇ。そこが玉に瑕かな。あと、ほとんど裏目に出てしまっているあたりも』
#Hephaistos3『ぐっ……ぐぬっ……!』
#Ouranos 5『そうやってすぐ追い詰められるあたりは、デメテル君が言っているように、可愛いものなんだけどねぇ。それで、君が邪神じゃないんだとしたら、一体何を目論んでいるのかな? ここで正直に白状するのも、神社への貢献だと思うよ?』
#Hephaistos3『……ふっ、ふふふ……そこまで言われてしまっては致し方ありませんね。ええ、いいですとも、お話しようではありませんか! このヘパイストスの壮大な計画を!』
#Ouranos 5『……本当にチョロイねぇ、君は……』
#Hephaistos3『とは言っても、私の目的はただ一つ! あの憎き英雄ユニット共の排除! そう【抹殺】です! 箱庭からの完全なる削除! それのみですとも!』
#Ouranos 5『うんうん、そうだねぇ。ずっと言っているもんねぇ。ちなみに、具体的にどうやって抹殺するつもりなのかな?』
#Hephaistos3『もちろん、スーパーアカウントの力によって! そう、ウラノス部長が先程も仰っていた通り、我々のみが使用できるスーパーアカウントには非常権限が備わっており、例え一般ユーザーであっても運営に協力せざるを得なくなる緊急動員や、その他諸々の機能が搭載されております! ああ、これこそまさに神の力! 箱庭において最強と謳われた魔王ユニットをも超える全能の力! 故に、だからこそ、規格外と成り果てた英雄ユニットを破滅させることもできる力なのです!』
#Ouranos 5『――ああ、なるほどねぇ。それでさっき、私がポセイドン課長とアテナ君の話をした途端、ドヤ顔をするようになったんだね。なんだ、この状況は君が想定していた通りだったわけだ。つまり、私達は君の掌の上で踊っていた、というわけだね?』
#Hephaistos3『その通りでございます! すべて! す、べ、て! この私の計算通り! ええ、ご存じの通りシミュレーションは得意ですので! 伊達に人間界の王族を傀儡にして小細工を弄しておりませんとも!』
#Ouranos 5『自分で言っちゃうんだねぇ、小細工を弄しているって……』
#Hephaistos3『ええ、言いますとも! 所詮これまでの所業はアルサルらめを追い詰めるための前準備、料理で言えば下ごしらえのようなもの。畢竟、奴らは人間界で孤立しようとも歯牙にもかけない非人間ですので。復活させた聖具も、多少は手傷を与えられるかもしれませんが、抹殺にまでは至りません。言ってしまえば、ただの賑やかし。当然でしょう。魔王ユニットすら倒せなかった兵器で、英雄ユニットを殺せるはずもないのですから』
#Ouranos 5『へー、そうかぁ。ヘパ君はそこまでわかっててやっていたんだねぇ。ということは……ヨルムンガンドとかを持ち出したのは、もしかして事態をより大きくするため、だったのかな?』
#Hephaistos3『ご明察! 流石のご慧眼、恐れ入りますウラノス部長。そう、全てはスーパーアカウントの使用許可を下ろしていただくための方策! 方便! だからこそ言わせていただきましょう! 【この時を待っていた】と! 私の暗躍が露見し、英雄ユニットのイレギュラー性が問題視され、奴らを排除する力を持つスーパーアカウントが稼働する、この時を!』
#Ouranos 5『うんうん、なるほどなるほど。それで?』
#Hephaistos3『もちろん目指すはスーパーアカウントを使用しているポセイドン課長とアテナ女史、および非常権限によってスーパー化されたユーザーと、憎き英雄ユニットとの激突です! いくら奴らが卑怯な手を使って自身のデータを書き換えていようとも、所詮は箱庭内の存在……スーパーアカウントには決して敵いません! それも複数ともなればなおさら!』
#Ouranos 5『そうは言うけれどねぇ、へパ君。箱庭の運営に問題がないようなら、ポセイドン課長もアテナ君も平和裏に事を進めて戻ってくるかもしれないよ? 今回は英雄ユニットの〝魔道士〟が暴走しているだけみたいだからね、話し合いで解決できるなら、きっとそうすると思うのだけどね』
#Hephaistos3『甘いですねウラノス部長! その程度のことをこの私が予測していないとでも? もちろん策は講じておりますとも!』
#Ouranos 5『へぇ。ちなみに、それはどんな策なんだい?』
#Hephaistos3『ふっ……それは言えませんね! 細工は流流仕上げを御覧じろ、と言わせていただきましょう!』
#Ouranos 5『あれ? 詳しく教えてくれないのかな?』
#Hephaistos3『無論ですとも! 言えば邪魔されてしまうかもしれませんからね。流石にそこまで話すほど、私は愚かではありませんよウラノス部長。このヘパイストスを見くびらないで欲しいものですね。んっふふふ……』
#Ouranos 5『うーん……そっかぁ、そうだねぇ。流石にそこまでチョロくはないか、ヘパ君も』
#Hephaistos3『言っておきますが、私はどのような脅しにも屈しませんよ。こればかりはデメテル女史が脅迫してきても決して自供しませんので』
#Ouranos 5『おっと。そこまで言うとは、なかなかの覚悟だねぇ、ヘパ君。ちょっと声が震えているような気もするけれど。まぁ、しかたないね。今になってもまだ諦めていないことと、箱庭の中に何か仕掛けていることがわかっただけでも十分かな』
#Hephaistos3『んっふふふ……それがわかったところで、今更どうにもできませんよ……この私が時間をかけて、じっくり練った策……止められるものなら止めてみてくださいな』
#Ouranos 5『あー、うん。そこはみんなで最大限、努力するよ。ところで、ここまでの供述をもって君の処分が決まることになるんだけど、何か他に申し開きはあるかい? なければ――おっと、今ちょうどデメテル君から連絡があったよ。ヘパ君に伝言があるみたいだけど、ここで聞いておくかい?』
#Hephaistos3『デメテル女史が? 私に、ですか? 何でしょうか?』
#Ouranos 5『えーっとだね、じゃあ読み上げるよ。――〝ウラノス部長からの情報共有でこれまでの自供をすべて聞かせていただきました。まだなお騒動の種を箱庭に残してあるらしいとか。最悪です。極刑に処します。覚悟しておいてください〟……以上だよ』
#Hephaistos3『きょっ、極刑ですと!? な、なにを馬鹿な! 私のやったことはあくまで神社内の処分で済むはずでは――!?』
#Ouranos 5『まぁ、いわゆる〝私刑〟というやつだろうね。ほら、デメテル君って過激なところがあるから。君も知っての通り。具体的な例は、まぁ、言えないんだけどね……』
#Hephaistos3『ど、どういう意味ですか!? それは一体どういう意味なのですかウラノス部長!?』
#Ouranos 5『ごめんね、ヘパ君。私は部長なんだけど、我が身可愛さを考えると、見て見ぬ振りをするのが一番なんだよね。多分、アレだよ。〝抱きしめてチュー〟のやつじゃないかな? 多分。メイビー。きっと』
#Hephaistos3『あっ!? ど、どこへ行かれるのですかウラノス部長!? 何を適当なことを言いながら立ち去ろうとしているのですかあなた!?』
#Ouranos 5『えー、いや、だってほら、もう君から聞けることはないだろう? 君さっき言ってたじゃないか、どんな脅しにも屈さないって。たとえデメテル君であっても決して自供しない、って』
#Hephaistos3『そ、それは……!』
#Ouranos 5『ね? そうなると、もう私にできることはないようだし……触らぬ神に祟りなし、とも言うしね? そういうことでね? それではね? さよなら? さよなら?』
#Hephaistos3『ああっ!? お待ちになってください! お待ちになってくださいウラノス部長ぉぉぉぉっ!?』
#Ouranos 5『さぁ、ヘパ君の自供から得た情報をポセイドン課長やアテナ君とも共有しないとね! 忙しくなるぞー! それではまたね、ヘパ君! いつかまた会う日まで!』
#Hephaistos3『部長ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉっっっ!!!! お待ちくださいわかりましたわかりましたから!! 何でも話します全て話しますお願いですから聞いてください見捨てないでください本当に何でもしますからぁあああああああああああああぁ――――――――ッッッ!!!!』
#Ouranos 5『……ん? いま何でもするって言ったかな?』
#Hephaistos3『――~ッ……!!』




