コント「お会計」
ツッコミ「すみません、お会計お願いしまーす」
ボケ「はいはい、お待たせしました〜。伝票はお持ちですか?」
ツッコミ「あれ、テーブルには無かったと思うんですけど」
ボケ「そうですか、それは失礼いたしました」
ツッコミ「いえ」
ボケ「では、今から私があなたの食べたものを当てますね!」
ツッコミ「…は?」
ボケ「んー…オムライス!」
ツッコミ「違います」
ボケ「じゃあ、ハンバーグ!」
ツッコミ「あの」
ボケ「ナポリタン!」
ツッコミ「中華料理屋ですよね!?」
ボケ「ん?」
ツッコミ「…ここ、中華料理のお店、ですよね?」
二人「…」
ツッコミ「エビチリです」
ボケ「…」
ツッコミ「エビチリ定食です。僕が、食べたのは」
ボケ「…チッ」
ツッコミ「えっ、舌打ち!?」
ボケ「ナポリタンはいけると思ったんだけどなあ」
ツッコミ「そこ!?」
ボケ「エビチリ定食ですねー」
ツッコミ「はい」
ボケ「おいくらでした?」
ツッコミ「はい!?」
ボケ「あー…じゃあ、今から私がお値段を当てますね!」
ツッコミ「はあ!?」
ボケ「千円!」
ツッコミ「あのね!」
ボケ「一万円!」
ツッコミ「ちょっと!」
ボケ「じゃあ、十万円!」
ツッコミ「【じゃあ】じゃねえ!オークションかよ!」
ボケ「オークションだよ!」
ツッコミ「…はい?」
ボケ「ここは、オークション形式のレストランなんです。食べたものにお客さんが値段をつけるんです」
ツッコミ「680円」
ボケ「ん?」
ツッコミ「そこに貼ってある。エビチリ定食、680円」
ボケ「…チッ」
ツッコミ「また舌打ち」
ボケ「…あのクオリティで680円ぽっちか。俺もまだまだだな」
ツッコミ「そういう意味じゃないんですけど!」
ボケ「千円お預かりしますねー」
ツッコミ「はいはい」
ボケ「お釣りは要らないですよね?」
ツッコミ「要ります!」
ボケ「はい?」
ツッコミ「要ります、お釣り!ください!」
ボケ「…あなたは、俗に言う【お釣りは要らねえよ、ごちそうさん】とだけ告げて、かっこよく去っていく感じのお客さんじゃないんですか?」
ツッコミ「…何そのイメージ」
ボケ「【名前?名乗るほどの者じゃねえよ】…的なことを言い残して去っていくお客さんじゃないんですか?」
ツッコミ「…普通、の、お客さんです」
二人「…」
ボケ「…変わった人だなあ」
ツッコミ「何で!?」
ボケ「…はい、320円。毎度ありー」
ツッコミ「何だ、普通にできるじゃないですか」
ボケ「何を?」
ツッコミ「何を…って、店員さんの仕事」
ボケ「違いますよ」
ツッコミ「はい?」
ボケ「僕、ここの店員じゃありません」
ツッコミ「は!?」
ボケ「店員じゃなくて、客です。ほら、今の時間、店員さんみんな忙しそうでしょ?だから代わりにお会計してあげようと思って。あーあ、今日もまた、徳を積んじゃったなー」
袖へはけていくボケを呆然としながら見つめるツッコミ。
ツッコミ「…変わった人だなあ」




