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肝試しの末に

作者: ペンギン軍総帥

8月の暑い夜のことです。

心霊スポットが大好きなA君は数人の友達と北海道の中でも有数の心霊スポットで肝試しをしようとA君の車で心霊スポットに行きました。

その心霊スポットというのが子どもの霊が出ると有名な場所で、様々な現象が起こるそうです。

A君たちは懐中電灯を持って、森の中を進んでいきます。

すると、A君の中の一人が「うわあ!」と叫び声を上げました。

「急に叫ぶなよ。びっくりするじゃないか」

「違うんだよ。耳元で悲鳴みたいな声がしたんだよ。お前ら聞こえなかったか?」

「いや、聞こえなかったな。勘違いなんじゃないか?」

「おかしいな」

などと会話をしながら更に森の奥に進んでいきます。


するとA君が違和感を感じます。

自分たち以外の足音がする気がします。

いや、明らかに足音の音が多い。

こちらは5人なのに、更に後ろでガサガサと聞こえる。

A君がバッと振り向きます。

「おいA、どうした?」

「いや、なんか足音が多い気がしたんだよ」

すると一番後ろを歩いていた女の子が言います。

「あ、あの、怖くて言えなかったんだけど、ずっと私の後ろから足音がしているの」

「おいA、ヤバイ気がする。そろそろ帰ろう」

「そうだな、車に戻ろう」

そう言うと一行は車に向かって戻り始めます。


すると懐中電灯に照らされた車を見て女の子が「ひっ」と声をあげます。

「どうした?」と車を見ると車のボンネットや屋根やドア、あちこち小さな手形がびっしりとついているではありませんか。

A君たちはこれはマズいとすぐに車に飛び乗り町にもどってきたそうです。


あとから聞くとその心霊スポット近辺で子熊を生んだ熊が3頭もいたそうです。

A君の車には子熊の前足の跡が大量についており、子熊がいるということは母親熊も近くにいるということで熊の怖さを知っているA君は生きた心地がしなかったそうです。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  期待を裏切る最後のどんでん返しがいいです。 [気になる点]  これ、北海道で始まると、ヒグマだから、もっとゾッとしました。伏線にもなるし。 [一言]  短編として、いろいろちょうど良い作…
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