m2.完結のお知らせ
※注意です。
・このテキストの内容は、『とり』の書いた小説『【異世界転移】をやってみた』の説明用の茶番になります。
・文章は、ほぼすべて会話体です。
・本編のストーリーやキャラクターのイメージを、こわす可能性があります。また、制作中の内容や、書き手のグチ、ねたばれをふくみます。
・登場キャラクターは、『セレン』(萌黄色の衣装の若くてキレイな見た目の、妖精族の女族長)と、『アイ』(赤い頭巾に、町娘っぽい服装の、狼の耳をはやした少女)です。
・以上の点に抵抗のあるかたは、読まないことをおすすめします。
・・・
・目次です。
1.『完結のおしらせ』
2.『修正の予定』
3.『今後について』
4.『おわりのあいさつ』
『反省会』
・以下、本文のほうにすすみます。
アイ(以下:ア)「急に呼ばれて来てみれば……」
セレン(以下:セ)「どうもアイさん。ようこそ、こんな大学のサークルのボックスみたいなせせこましい会議室にお越しくださいまして」
ア「……妖精さんとは『はじめまして』でいいのかな。便宜上」
セ「いいと思います。『便宜上』って言葉、便利ですね。あとそのあたまのうえの天使のわっか、とてもよくお似合いで」
ア「素直によろこべないなあ」
~1.『完結のおしらせ』~
セ「で、さっそく連絡のほうに移りたいのですが」
ア「はいはい」
セ「えー(咳払い)。このたび、『とり』の書いた長編小説『【異世界転移】をやってみた』がようやく完結とあいなりました。最後まで見てくださったかた、『途中までは見たよ』というかた、『チラ見しただけだっつーの』というかた、ありがとうございました」
ア「ありがとうございました」
セ「しかしまあ、プロットなしでも存外おわりまでもっていけるものですね。……【コルタ】(作中に出てくる町の名前です)のエピソードについては、いったん整頓しましたが……その後はまたみちしるべなしでしたので。だからクオリティについては『とり』はかなり自信がない」
ア「大体なんでプロットを作らなかったのかって話になってくるんだけど」
セ「それはのちほど。『反省会』で言いわけをします」
~2.『修正の予定』~
セ「えー、本作『【異世界転移】をやってみた』につきましては、かなり大量の重大な瑕疵(『だめなところよ』って意味)があると見込まれるのですが」
ア「あるだろうね、大いなる矛盾。キャラクターのしゃべりかたとかさ。ちょっと直したところもあるけど……ほとんど書いて投稿してってだけだったもん。省みてしまったら恐怖で動けなくなってしまうって感じで」
セ「で、修正の時期についてなのですが。こちらはすこし休みをはさんでからにします」
ア「どれくらい休むの?」
セ「一週間は欲しいなあって。もっとも、『最低でも一週間』なので、それよりたくさん休みを取るということもあります」
ア「もし休暇が終わって修正作業に入ったとして、どれくらいで終わりそうなの?」
セ「修正の期間につきましては『一ヶ月』を目途にしています。が、あくまでも『めやす』なので、『一ヶ月で完了します』とお約束することはできません。もっと長くなる可能性は多分にあります」
ア「読み手のかたには今後もしばらく閲覧の際にご不便をおかけすることと思います」
セ「たいへん申しわけありません」
~3.『今後について』~
セ「アイさん」
ア「なに?」
セ「ペットボトルの緑茶飲みます?」
ア「……ありがとう」
セ「で、修正後のお話しになるのですが」
ア「はいはい」
セ「出しそびれたサイドストーリーを投稿して、そのあと、現在【連載中】になっている『【異世界転移】をやってみた』を、【完結済み】の設定に変更しよう、という予定ですね」
ア「それじゃあ続編は無いってことなのね?」
セ「それについてですが、最終回をふたつのパターンに分けましたね。主人公の【ユノ】が【元の世界にもどる】場合と、【異世界に残る】場合の、このふたつに」
ア「それで?」
セ「仮につづきを書くとしたら、【異世界に残る】を選択した【ユノ】の、その後の物語にしようと『とり』は考えています。いちおう構想らしきものはありますが、実際に執筆するかどうかはわかりません。また、『続編を出す』ということになったとしても、今の小説のつづきとして投稿する、ということはありません」
ア「つまり?」
セ「新しい【長編小説】として、続編を出そうかな。っていうことです。タイトルは同じで。サブタイトルに『~編』ってつける感じで」
ア「じゃあ『【異世界転移】をやってみた』の長編が、【完結済み】のものと【連載中】のもののふたつになるってコトね」
セ「そうですね」
~4.『おわりのあいさつ』~
セ「はい、以上で今回のご連絡は終わりとなります」
ア「ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました」
セ「本編のほうにつきましては、およそ一年の連載となりました。小説のクオリティのほうはかなり不安がありますが……もし、最終話まで読んでくださったかたがいましたら、うれしく思います。重ねてお礼を申しあげます。ありがとうございました」
ア「ありがとうございました。……で、ですね」
セ「ここから先が反省会になるわけですが」
ア「注意です。『反省会』には小説『【異世界転移】をやってみた』の書き手である『とり』の弱音やグチが多分にふくまれます。また、制作中の事情や、作中のエピソードにまつわる内容も出てきます(『ネタばれ』もあります)。キャラクターや本編のイメージをこわす可能性もあります。なお、『反省会』には『おわりのあいさつ』はありません。言いたいことだけを言って終わる、という内容になっています。『それでもいいよ』というかたのみ、この先におすすみいただけるとさいわいです」
セ「では、この先、反省会にうつります」
〇
~『反省会』~
ア「……あのさ。プロット作れやって話しなんだけど」
セ「作らなかったのには事情があります。当小説は『【異世界転移】をやってみた』という看板をかかげているとおり、書き手の『とり』は、現在【異世界転移もの】と呼ばれているジャンルの王道をいってみたかった」
ア「それと物語の骨子を作らなかったのにどういう関係があるのか」
セ「詳細はいくらか伏せますが、ここで言う【異世界転移もの】というのは、【チート】や【ハーレム】【無双】といった要素をふくむ、『冒険ファンタジー』のことです。【現実】では冴えない少年少女が、ロール・プレイング・ゲーム的な異郷の地・【異世界】に渡ることで、強力な技能を獲得したり、魅力的な異性や仲間、最強の称号や、それにつらなる名誉などを欲しいままにする。といった内容が、こうした【異世界転移(または『転生』)もの】と呼ばれるものの、おおまかな流れかなあと」
ア「『で?』っていう」
セ「で、『とり』の物語も、ヒロイン多いし序盤で最強クラスの武器や技を手に入れるし、めっちゃ強力なボス倒すし、『とり』自身『わりと、王道いってるんちゃうかな』と。でも、なんかこう……『書こうと思うてたんとちがう』みたいな感じがあって」
ア「まあ、少なくともハーレムとかは無いわね」
セ「そう。『とり』がプロットを組まなかった理由はそこ。主人公のへっぽこ太郎こと【ユノ】が、女の子からきゃあきゃあ言われるエピソードを書いてみたい。が、こう……初回のエピソードを書き起こす前に、『スタートはこうする。結末はこうする』ていどの構成はしていて、その時に、いくらかの女子キャラも『このへんで登場させるか』くらいは決めていたのですが……」
ア「が?」
セ「出てくるヒロインが、まあ、ほんとに、ちょっとだけ『我が強いかなあ』なんて。少なくとも『え? こいつらどーやったら主人公に惚れてくれんの?』みたいな感じで。『……勢いだけで書いてたらいつかそれっぽい展開になるんちゃうか?』って考えるに至り、『プロットを作らない!』という決定と相成りました」
ア「主人公に女子ウケするような設定を盛ろうって発想にはならなかったのか」
セ「むりです。【ユノ】ってそんな感じじゃないので」
ア「で、結果として勢いだけでやっても、ハーレムにはならなかったワケだけど」
セ「かわいそうに。【ユノ】には永遠にモテないの呪いが掛かっているのでしょう」
ア「女子キャラの人格を多少おさえつけてでも『それっぽいセリフ』を言わせるとかは?」
セ「すこし考えました。でも『とり』の書くヒロインたちがいきなり【ユノ】に媚びを売りだすところを想像したら『こいつらほめ言葉一回につき百万円あげるよって言われてんのかな』って、書き手自身が具合わるくなったので、だめでした」
ア「じゃ、今後はキチッと話の筋道をたてて、ハーレムなんぞ気にせずに、物語に焦点を置いて執筆をすすめていくということで」
セ「まあ、しんどくならないレベルで話の骨組みは準備しておこうとは思っています」
ア「ほかに反省点ってある?」
セ「これ以上は言いだせばキリがなくなってしまうので、このへんでお終いとさせていただきます」
ア「そう。じゃ、おつかれさま」
セ「おつかれさまです。ところでアイさん」
ア「……なに?」
セ「一回につき百万円あげるんで、【ユノ】様にゴマすってやってくれませんか?」
ア「絶対ヤダね」
〈完〉
読んでいただいて、ありがとうございました。