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【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第9話 ラスト・ダンジョン
79/92

77.水先案内人


 ・前回のあらすじです。

魔王城まおうじょう探索たんさくするユノに、セレンが【カルブリヌス】をよこす』








 背後(はいご)からガイコツの気配(けはい)が消える。

 カルブリヌスのまとう(ちから)に、恐れをなしたかのように。


 ユノはオリハルコンの(けん)を掴んだ。大剣(おおけん)破棄(はき)しようか悩んだが、背負(せお)っていくことにしていた。


「こちらへ」

 セレンが歩き出す。

 まるで水先(みずさき)案内人(あんないにん)のように、彼女かのじょ魔界(まかい)に来てからたびたび姿をあらわしてユノを魔王城(まおうじょう)までナビゲートした。

 今も彼女はユノを(いざな)おうとしている。

 城の廊下(ろうか)を進む。


「どこに行くんですか」

魔王(まおう)……ディアボロスの所へ」


 知らないでしょう? と言ってセレンはカツカツ前を行った。

 ユノはカルブリヌスを()()のまま妖精(ようせい)の女についていく。


「セレンさんも手伝ってくれるんですか? 魔王を倒すのを」

「いいえ。あいにくと戦う(ちから)は持っていませんので」


 ユノは「そっか」とつぶやいた。右手の指輪(ゆびわ)に触れ、心細(こころぼそ)さをまぎらわせる。

「そのディアボロスってのを倒したら、ほんとにこの世界は(すく)われるんですか?」

「はい」

(なんかウサンくさいんだよなあ……)


 ユノは眉根(まゆね)を寄せた。

 王の()に出る階段の前で、二人(ふたり)は止まった。

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