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77.水先案内人
・前回のあらすじです。
『魔王城を探索するユノに、セレンが【カルブリヌス】をよこす』
背後からガイコツの気配が消える。
カルブリヌスのまとう力に、恐れをなしたかのように。
ユノはオリハルコンの剣を掴んだ。大剣は破棄しようか悩んだが、背負っていくことにしていた。
「こちらへ」
セレンが歩き出す。
まるで水先案内人のように、彼女は魔界に来てからたびたび姿をあらわしてユノを魔王城までナビゲートした。
今も彼女はユノを誘おうとしている。
城の廊下を進む。
「どこに行くんですか」
「魔王……ディアボロスの所へ」
知らないでしょう? と言ってセレンはカツカツ前を行った。
ユノはカルブリヌスを抜き身のまま妖精の女についていく。
「セレンさんも手伝ってくれるんですか? 魔王を倒すのを」
「いいえ。あいにくと戦う力は持っていませんので」
ユノは「そっか」とつぶやいた。右手の指輪に触れ、心細さをまぎらわせる。
「そのディアボロスってのを倒したら、ほんとにこの世界は救われるんですか?」
「はい」
(なんかウサンくさいんだよなあ……)
ユノは眉根を寄せた。
王の間に出る階段の前で、二人は止まった。




