表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第7話 雨期(うき)
59/92

57.アミュレット




 ・前回のあらすじです。


 『雑貨屋ざっかやでユノとパンドラがアイテムを選ぶ』






(そんな安物(やすもの)であの子が納得なっとくするのかな?)

 ユノはパンドラから目をそらした。


 (みせ)立地(りっち)も外装もよかったが、あつかう(しな)安価(リーズナブル)なものばかり。

 とてもローランが身につけていたアクセサリーの()わりにはならなかった。


 彼女のつけていた――そしてユノの壊した――髪留(かみど)めは、【リトルガーディアン】という魔法の護符(アミュレット)だった。

 装備者に危機のあった時、振りかかる災難を一度(いちど)だけ無効化してくれるのだ。


 【魔石(ジェム)】を使ったアイテム――魔法の道具はえてして高い。


 硝子がらす(だま)(きん)鍍金めっきできらびやかにした純粋(じゅんすい)装飾品(そうしょくひん)に、ユノは肩を落とす。


 パンドラは陳列台(ちんれつだい)とにらめっこして。

「ユノさん、こーゆーのは誠意が必要なのよ。あれ、確かお(にい)さんからもらったって言ってたし」

「ますます何をしても駄目だめのような……」


 ユノは愕然(がくぜん)とした。

 パンドラの話によると、ローランには(あに)(あね)がひとりずついて、彼女の装備品(そうびひん)は全てふたりからの餞別(せんべつ)だとか。


(いいなあ~きょうだい)

 ユノは妹がほしかった。


「これにしよう」

 パンドラは(はな)をかたどった(かざ)りに決めて、カウンターに行った。


 手にしていた商品(しょうひん)(たな)にもどして、ユノも会計にかう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ