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【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第4話 おおかみ
31/92

30.閃光



 ・前回のあらすじです。


 『町人たちが魔女まじょの退治に乗り出す』






 ・・・・・・


 【フォルクス=メルヒェンの(もり)】は沈黙していた。 

 まるですべての生き物が、外側のようすをうかがっているかのよう。


 昨日きのう閃光(せんこう)は森を大破(たいは)させていた。

 気術(きじゅつ)の光線が(えぐ)った地面を、ユノは街道(かいどう)()わりにして駆けていく。

 どこに辿(たど)り着くかは不明だった。


「これは……?」

 他より大きな()(もと)にユノは出た。

 まるで神木(しんぼく)のように、それは(なが)い命と重たさを感じさせた。

 だが、それも(みき)(なか)ばで焼けて、れている。


 がりっ。

 ブーツの底が硬いものを()む。

 石でできた、(おおかみ)の頭部だった。


(石像かな? 前に来た時には、こんな場所なかったのに)

 壊れた(ぞう)からユノは離れた。

 あたりを見回す。

 爆風で折れ、かさなり合った木々の表面で、キラリとなにかが光った。


銀色(ぎんいろ)の毛?」

 つまみ取った一房(ひとふさ)の毛を、ユノは木漏(こも)()()かす。

「人間のじゃないよね……」


 それは針金のように硬く、光の角度で(あお)(むらさき)にも見えた。

魔物(モンスター)のかな?)

 銀色の毛からは、ぼんやりと不思議な(ちから)が感じられた。


 ――進路(しんろ)を決める。



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