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【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第1話 ユノ
3/92

3.三下っぽい三人の男


 ・前回のあらすじです。

 『主人公しゅじんこうたちが森を出る』









 (まち)(もん)は閉じていた。

 見張みはりの兵士に、通行の許可きょかをとる。

 兵士はセレンをるなりかしこまって、みちをあけた。


 大通(おおどお)りのむこう――けわしい(おか)のうえに、(おう)居城(きょじょう)は建っていた。

「人、おおいんですね」

 きょろきょろとユノはあたりを見た。

 石造りの家の(のき)に、まだ火のともらないランプがぶらさがっている。

 酒樽(さかだる)()看板(かんばん)を吊った、おおきな建物たてもの軒下のきしたに、若いおとこたちがたむろしていた。


「おまえ、どうだった?」

「だーめだ。おふくろが大枚(たいまい)はたいて剣術(けんじゅつ)学校にまでかよわせてくれたのによぉ」

「なにが『選ばれた戦士』だよ。くそっ!」

 (あわ)のあふれたジョッキを、男のひとりがあおった。

 三人の青年せいねんたちは、いずれも金属や革でできた(よろい)で武装した戦士だった。

 左目ひだりめきずのある男と、ふと、ユノの目がう。


「……見ない格好だな」

 ぐっと男は酒をんだ。

「からむなからむな。まだ子供(ガキ)じゃねえか」

「って、おい。……それよりあれ、アールヴだぞ」

 若者わかものたちの(あか)がおから、サッと血の気が引いた。お互いに小突きあって、店内(てんない)に引っ込んでいく。


今日きょうは宿をとりましょうか」

 すこしはなれた場所ばしょに、セレンは目を留めた。

 三角屋根(さんかくやね)の、『INN』の看板かんばんりつけた建物たてものが、そこにはあった。





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