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【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第3話 アイ
20/92

20.魔女



 ・前回のあらすじです。


 『ユノが食堂で、アドニス隊長たいちょうから状況じょうきょうを説明される』





 煌々(こうこう)と、ランプが食堂(しょくどう)の壁をらしていた。


 食事(しょくじ)をするユノを、アドニスのあおい目が()る。

魔女(まじょ)ってのは、町長によると、数年前に町から追放ついほうした魔族(まぞく)母娘(おやこ)のことだそうだ。コルタを(おそ)災難(さいなん)は、彼女たちの(のろ)いなんだと」


 ユノは水を()んだ。ゴクリとおとがする。

 【魔族(まぞく)】とは、怪物の血を()く生物――とりわけ人型の化け物を意味いみした。獣型(けものがた)は、ユノも知っているとおり、【魔物(まもの)】と呼ばれる。


「魔族の女たちは、森のなかに今も(かく)()んでいるらしい。森林(しんりん)一帯(いったい)に魔法が()かっているのも、彼女たちの仕業(しわざ)だと」


 アドニスの前にはマップが(ひら)かれていた。

 コルタの手前にある樹林帯(じゅりんたい)(かれ)は示す。

「ユノは、なんか見たりしてないか?」

 【フォルクス=メルヒェンの(もり)】は、地図上(ちずじょう)では面積(めんせき)の少ないフィールドだった。

「ここを(とお)って来たんだよな? 【(みちび)きの護符(ごふ)】とか使って」


 ――【(みちび)きの護符(ごふ)】は、入り組んだ迷路や、魔法のかかったダンジョンにおいて、入口(いりぐち)から出口(でぐち)までの順路(じゅんろ)を示してくれるお(まも)りである。

 ユノは首を(よこ)に振った。


「すみません。ボクは、特には何も……」

「……そうか」

 椅子(いす)()もたれにアドニスは体重を(あず)けた。

 ユノは(そで)(くち)をぬぐって食事をえる。


 森で(まよ)ったことも、青い(いし)でワープをして来たことも、誰にも話さないと心に(ちか)った。





 ・以下の設定をつけ足しました。

 『――【(みちび)きの護符(ごふ)】は、入り組んだ迷路や、魔法のかかったダンジョンにおいて、入口(いりぐち)から出口(でぐち)までの順路(じゅんろ)を示してくれるお(まも)りである。』



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