表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第3話 アイ
19/92

19.夕食



 ・前回のあらすじです。


 『ストリートに町人がいない』





 ()(しょ)でユノは夕食(ゆうしょく)配膳(はいぜん)された。

 一階(いっかい)()(あた)りにある、小さな食堂(しょくどう)だ。


 パンと、野菜のスープがテーブルにある。

 対面ではアドニスが、今後の行動について説明(せつめい)をしていた。


「――これから戦闘なんですか?」

「そ。来てすぐで(わる)いけどな」

 (かく)ばった額をアドニスは()いた。

 パンを取って、ユノは急いで食べはじめる。

()いながら聞いてくれ。(いま)このまちは、夕刻(ゆうこく)境目(さかいめ)に、モンスターの狩りとして(ねら)われている」

()()?」

「良いエサ()ってこと」


 ――魔物(まもの)は夜行性の(ため)日暮(ひぐ)(どき)から運動が活発(かっぱつ)になる。

 (くら)くなると寝床(ねどこ)から()い出し、エサを求めて人間を(おそ)うというのは、最近ではよくある(はなし)だった。


 アドニスはつづけた。

「町や(むら)に対する襲撃(しゅうげき)も、魔王(まおう)台頭(たいとう)以降は、ままあった。それでも、ここまで頻繁(ひんぱん)にってのは……」

 ユノはスープを飲んだ。

 なるべく(はや)く食べて、(たたか)う前に消化(しょうか)したかった。

 (ほか)の席にいた戦士(せんし)が言う。


「いくらなんでも、ここみたいに毎日(まいにち)ってのは()かったな」

 旅慣(たびな)れた、冒険者(ぼうけんしゃ)(ふう)の男だった。

 革製の(よろい)を着て、使(つか)い古した(ゆみ)をテーブルに立てかけている。


 ユノは戦士とアドニス、どちらにともなく質問(しつもん)をした。

「どうしてコルタだけが?」

 手袋(グローブ)をはめた()を組んで、アドニスはユノに(こた)えた。

魔女(まじょ)だよ」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ