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【異世界転移】をやってみた《1》  作者: とり
 第3話 アイ
18/92

18.無人


 ・前回のあらすじです。


 『ユノがコルタの町に到着とうちゃくする』




「……あの、」

 ユノは(とお)りを見回みまわした。

 (あた)りは無人(むじん)で、民家みんかからは物音ものおとひとつ聞こえない。

ほかの、(まち)の人たちは?」

「おうちのなかでお(いの)り。……言っとくけど、オレも、()(しょ)の連中も、この(まち)の人間じゃない。みんなお(まえ)と同じ、よその土地(とち)からクエストを受けて来た仕事人さ」

 アドニスは「王命(おうめい)を受けてってのは、(めずら)しいけどな」と(かた)をすくめた。


 ユノは町を一望(いちぼう)する。

 (おか)なりに段々(だんだん)になった街は、(あか)い空の(した)(くろ)い影を()ばして(そび)えていた。

 一番(いちばん)高い所にある、鐘楼(しょうろう)のついた建物が教会堂(きょうかいどう)だろう。


 コルタ(この町)のことは、事前(じぜん)にアイの小屋で(まな)んでいた。

 【(きん)(りゅう)】を、メルクリウス(世界)創造主(そうぞうしゅ)とする教え――【竜神教(りゅうじんきょう)】。

 大陸内(たいりくない)において多くの信徒(しんと)()つ巨大な宗教(しゅうきょう)だが、その中でも熱狂的(ねっきょうてき)な信者で構成(こうせい)された町が【コルタ】である。

 その町民性(ちょうみんせい)は、異教徒(いきょうと)や無宗教の(もの)に対して排他的(はいたてき)

 『教典(きょうてん)』において、神の敵と明示(めいじ)される【魔族(まぞく)】に対し、殲滅(せんめつ)をおこなうことを、なにものにも(まさ)(とく)とする。



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