五、ばれた
二話更新できました
少し短いかもしれません
ラフォレに案内されて冒険者ギルドに行くことになった。登録してギルドカードを貰うらしい。どんな物なのだろうか。まあ、便利っていってたし大丈夫か。
ラフォレについて行き、少したったら大きな盾に剣が刺さっている看板を見つけた。ひょっとしてあれだろうか?分かりやすいな。
「つきました。ここが冒険者ギルドです」
「おぉ!凄いな!」「大きいですね」
「では中に入りましょう」
中にはいるとチラッと他の冒険者達が見てくる。子供だからだろうか。気にしない。気にしない。
「こんにちはラフォレさん、今日はお連れの方の登録ですか?」
「はいそうです。お願いします。ラトさんとエルさんです」
登録かぁ、どうやるのだろう。さっぱりだ。偽装、してもいいのか?
「では先にエルさんから始めます。この紙に名前と年齢、そして種族をお書きください、ちなみに嘘を書いてもばれますのであしからずご了承ください」
「そうなんですか、分かりました」
「ではラトさんの方もこの紙にお書きください」
「分かった」
名前、ラト
年齢五万二千五百十二歳
種族ドラゴン
これでよし、嘘を書いてもばれるのなら正直に書こう。騒がれる気がするがいいか。
「終わりました」「終わったぞ」
「では紙をこちらに…………ぇ?……少々お待ちください」
ラフォレのように騒がなかったな。すごい人だ。ここで大きな声でドラゴンなんて叫ばれたくないし。
「お二人さんはついてきてください。ラフォレさんも」
「「「はい」」」
受付嬢さんについていく、階段を登り、右に曲がった突き当たりの部屋に案内された。
「失礼します」
「入れ」
扉を開けた先には椅子に座る男がいた。筋肉がめっちゃついてる。
「そこに座ってくれ」
「はい」「はい」
このソファ、めっちゃふかふかだ。寝れそう。この人は偉い人なのだろうか?
「自己紹介をしよう、俺はオルビス、ここのギルド長だ。よろしく」
「俺はラト」「私はエルです」
「よろしく、さて早速だが二人はドラゴンであってるか?」
「そうだ、あの紙は嘘をつけないしな」
「ラフォレはこの事を知っていたのか?」
「はい、知っていました」
「なるほど、少し考える待ってくれ」
そういって頭を抱えだした。やっぱドラゴンはまずいことなのか?問題ないと思うのだが。
「さて、お二人さんは何をしに来たんだ?」
「観光だ」「その付き添いです」
「なるほど、ではこちらに危害を与えるつもりは一切ないと?」
「「無い」」
「分かった、ギルドカードを発行する。むやみに人に見せるなよ」
「分かった」
どうやら無事に出来るそうだ。よかった。観光で怪しまれなかったのか。
「そういえばお二人はどこから来たんだ?山?谷?」
「向こうの森だ」
「向こうっつうことは初心者の森か?いやそんなまさか」
「えっと確か入ったら死ぬ森だっけ?あそこだな」
「おぅ、なるほど、噂のドラゴンはもしかして?」
「違うぞ、あんなのと一緒にするな、我は常に人から見えないからな」
「ほう、見えないのか、知らぬ間に攻撃されたら恐ろしいな」
そのあと少しギルマスと雑談をして、部屋をでた。ギルドカードは無事に発行された。名前も年齢、種族、紙に書いたまんまだ。
「では、また会いましょうラトさん、エルさん」
「またな」「えぇまた」
これでラフォレとはお別れだ。さて、目当ての食べ物を食べに大通りへ行こう!…て思ったがお金が無いのを思い出した。
確かギルドって依頼を受けて、完了するとお金が貰えるんだっけ?
それじゃあギルドへいってこー
「そっちは逆です、ラト」
「わざとに決まっているだろ、そうわざとだ」
決して道を間違えたとかではない。改めてギルドへ向かう。大通りから美味しそうな匂いがする。お腹がすくから早く終わらせねば。
書いているのは楽しいですね