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確信

「(なんで俺がこんな目に……)」

俺は今パトカーの中にいて二人の警察官に警察署まで連れていかれてる途中だった

「君、まだ高校生だろ、どうして犯罪なんかしたんだ?」

運転していた警察官に言われた

「俺は何もしてません!」

「うんまぁ大体はそう言うんだが、あとで調べると結構自供して後悔するんだよね」

警察官は俺を信じていなかった、その前に俺自身は犯罪、殺人は犯していない

「もう少しで着くから大人しくしてて下さい」

「はい…、あ!すみません」

「はい?どうしたんですか?」

俺は一つだけ気がかりな事を聞こうと助手席に座っていた警察官に聞いた

「あの使われたきょ……」

「ーーー危ないっ!!」

瞬間、パトカーは横から来たトラックによって跳ね飛ばされた

パトカーは二、三回転したあとにひっくり返ったまま止まった

「くぅ……」

俺は意識が残っていたが頭から血が出ていて自分でも分かるくらいもう少しで死ぬ寸前だった

目の前には警察官二人共血を流し既に亡くなっている状態だった

「(くそ…、凶器を聞こうとした瞬間にコレかよ、やっぱ何かあるのか……)」

使われた凶器を聞こうとした俺だったがもはや聞ける状態ではなかった

俺は朦朧とする意識の中で静かに目を閉じた


「ーーーはっ!!」

次の瞬間に目を見開いた

そこには自分の部屋の天井だった

「(死んだのか…)」

俺はそう確信してベッドから起き上がり制服に着替えた

「おはよー!お兄ちゃん!」

すると可美奈が元気よく挨拶して部屋に入ってきた

「ああ、おはよう」

ちょうど俺は着替え終わりリビングに向かうところだった

「あれ?元気ないね?」

可美奈は俺が元気無いことに気づいた

「ああ、変な夢を見てさ…」

「夢?どんな?」

「俺が殺人の罪で警察官に連れられる所」

「嫌な夢だね〜」

「まぁ夢だったから良かったよ」

「まさか正夢になったりはしないよね?」

「あはは…、お兄ちゃんが殺人するわけないだろ」

「そうだよね、早く朝食とって学校行こ!」

「ああ、そう……お前朝練は?」

「朝練?無いよ、あれ?昨日言わなかったけ?」

それを聞いて俺は一瞬だけ心臓が止まったような感覚に襲われた

「(また変わった、どうゆう事だ?)」

「お兄ちゃん?」

「…ああ、いや大丈夫だ」

俺は焦りつつもいつもどおり朝食をとって十華を待ってから三人で学校に向かった


「十華さんは〜……」

十華と可美奈は楽しく話していたが俺は二人の一歩うしろを歩き考えた事をしていた

「(毎朝変わる、これは記憶を無くす前もあった事なのか?)」

毎朝、可美奈が朝練を行く行かない、朝食をとるとらない、それが毎回変わる事に俺は不思議に思っていた

「(繰り返している時間は本当に繰り返しているのか?)」

ただ単に『繰り返している』なら俺以外は同じ行動をとる筈がとっていない

「(パラレルワールド?それならば何の意味がある?……いや一つだけある)」


ーーー必ず救うからーーー


「ーーッ!」

頭の中に響いた、今度は聞き取れる言葉

「(救う?やはりそうゆうことだ、けど誰が?)」

俺は確信した、頭の中に響いた声でそしてこの繰り返している理由

しかし、誰がこの繰り返している時間を作り出しているのか分からなかった

「(一つ確信した、もうあとは直接聞くしかない!)」

俺は走り出した

「お兄ちゃん!どこ行くの?」

「零くん?どうしたの?」

二人は走り出した俺にビックリして声をかけた

「悪い、用事を思い出した先に行く!」

俺はそう言って学校に向かって全力疾走した

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