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殺人

「ハァハァ……」

俺は家に着きすぐに部屋に入って鍵を掛けた

「ハァハァ…、くそっ!」

床にカバンを叩きつけてその場に座った

「真実に近づいてる?ふざけるな!先生は一体何者なんだよ、知らないと言っておきながら何か知ってるじゃないか…、それに十華は何を知ってるんだよ」

叩きつけたカバンの中からノートとペンを取り出した

「書き残さないと」

今日いまさっき起きた事を書き残そうとした、しかし手が震えていた

「くそっ!なんで震えているんだ!」

手が震えて字が上手く書けない、俺は苛立ちが募り手を床に叩いて震えを止めようとしたが止まらなかった

「くそっ!くそっ!何でだ!」

苛立ちが止まらない、俺はノートとペンを放り投げた

「クソ野郎!!」

俺は思いっきり床を叩いた、その拍子で腕時計が壊れた

「…壊れた」

壊れた腕時計を見て我に返り少し落ち着いた

「確かものは干渉しないんだよな…、じゃあもう捨てるか」

腕時計を外した瞬間に時計版が床に落ちて中から一枚の紙が出てきた

「紙?どこに入っていたんだ?」

俺は紙を拾い、中を見た

『ほけんしつの机の下』

たった一言、それしか書かれてなかった

「保健室?……、行ってみるか?」

時間はまだ三限目の途中、もし先生が言っていたアノ人がいたらと思ったが俺はアノ人の正体を見たいが為に再び学校に向かうことにした


学校の正門に近づくとやけに騒がしかった、学校の周りには救急車やパトカーが止まっていた、そして正門付近に集められた生徒や先生がいた、その中に十華と可美奈が一緒にいて何やら話してるのを見かけた

「何だ?どうした?」

俺は二人に近づいて救急車とパトカーが来てる理由を聞いた

「なんか保健室の先生が殺されたらしいよ」

十華が震えた声で言った

「え?」

「首と胴体が真っ二つで即死」

可美奈が言った

「だ、誰に殺されたの?」

「分からない、けど…」

可美奈が説明しようとした時、二人の警察官が俺達の所に来た

「あの〜、すみません」

「はい?」

「斎藤 零寺君ですか?」

「はい…、そうですがなんですか?」

俺は首を傾げると二人の警察官は顔を見合わせて頷いた

「零寺君、一緒に署までご同行願います」

「え?俺?」

「説明は車の中でしますので…」

「はぁ…、わかりました」

俺は訳の分からないまま二人の警察官に連れられてパトカーの中に入れられた

「で、何の用ですか?」

「斎藤 零寺君、君は殺人の容疑にかかっている」

「え……?」

警察官から告げられた一言、俺は理解できなかった

「保健室の先生が殺された事は知ってるね?」

「はい」

「その時に第一発見者の教頭先生が君が保健室から逃げていく姿を見たと発言して君に容疑がかかった」

「ちょっ!ちょっと待ってください!俺は何もしてないです!」

「うんまぁ、第一発見者から聞くと君はとても焦っていた様子だったね、これは?」

「それは逃げるためです!…あっ!!」

俺は嘘を言ってないがこの場でこの発言はマズかった

「逃げる?それは殺したから逃げた、と?」

「いえ、違います、逃げたのは…」

「まぁ残りは署で聞くよ、じゃあ行こうか」

「待ってください!聞いてください!」

「まぁまぁ署で聞くから大人しくしてください」

「……わかりました」

俺は今ここで何を言っても無駄だろうと思い黙って指示に従った

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