プロローグ
まだ始めたばかりで文が所々おかしなところがございます、どうか温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
魔物日記
どうも、これは俺こと二月覚がいつ死んでもいいよう魔物研究所での出来事を書くものです。というか研究対象が研究対象なので危険が隣り合わせ、上から研究資料とは別に僕が死んだときの代えの研究員が研究所での出来事を知るために日記を書けとのことです。まあ代えの研究員が来ないように頑張っていきましょう!
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5月29日M大学キャンパス前
俺は苦しんでいた。大学の講義が終わり家に帰ろうとキャンパスを出た瞬間、まだ夏本番ではないのに唸るような暑さ、地球温暖化を体で感じていた。
「あちいなぁ。さっきまでクーラーきいた部屋にいたからなお暑いぞ」
大学から家までのたった3キロが何倍にも感じられたが、自転車で帰る学友を見て家が遠いよりマシかと足を動かす。
―――キイイイイイイイイイイイブッブゥゥゥゥゥゥーーーーーー
「ひゃあああ!?」
―――ドムッ・・・ダムッ
―――ガンッッ
車の急ブレーキ音、女の子の悲鳴、肉の落ちる音、車は大きく左に曲がり街路樹にぶつかり止った。
背筋に冷えたものを感じながら道路に倒れている女の子のもとへ走る。
「おいっ!!大丈夫か!!帽子から血が!!おっと揺らしちゃいかんのか、あああああでも道路のど真ん中だし移動しなきゃ!」
義務教育で習った事故にあった時の対処法を頭からひり出しながらゆっくり女の子を歩道に引っ張っていく。
「帽子をとらなきゃ!」
血で頭と帽子がくっついてはいけないと、かなり深くまでかぶっている帽子をとった。
「へっ?」
「いたぞ捕まえろ!!」
「こっちだぁ!!」
「民間人を発見!遠藤さんどうしますか!」
「とりあえず確保しろ」
俺が驚いたのは、いきなりメン・○○・ブラックばりの黒服が出てきたからでも、その黒服たちに囲まれ拳銃を向けられているからでもない。
「捕まっちゃったですぅ。」
俺の腕の中で頬を膨らましている女の子の目が
「一つしかない!?」
からだった。