special close candy
気づいたら54pt!?
うぎゃぁぁぁ。
嬉しすぎて椅子から堕ちました。((阿呆かっ。
ほんと、めちゃ感謝デスッ!
そしてそしてー。
長らく、最後まで辿りつけませんで、ごめんなさいッ。
だいじょぶですbb
今回でホントに最後なのでッ!
無駄にテンション高い、恋那でしたー。
それでは、どぞ。
*みるく色*
もう、俺と玲菜がもう一度交わる事はない。
空を見上げて。
新たな道へ。
“~♪~♪~♪~”
「電話・・・?」
“もしもし。”
“もしもし和也?今からそっち行っていい?”
――――――――
“あぁ。分かった。んじゃ。”
本当に俺が愛してるのは凛香じゃない。
だけど、俺にはこれしかできない。
凛香の誘い簡単に乗って、臆病でいることしか・・・。
できないんだ。
“ピンポン ピンポン”
「え。早。」
落ち着いた平常心で。
心ここに在らずに感じた。
別に嬉しくもなく、哀しくもなく。
玲菜・・・彼女がいなきゃ。
全部が色褪せて見えた。
“ガチャッ”
眩い程の光が差し込む。
そいえば俺、ずっと部屋引きこもってたんだな。
そんな事考えながら、正面に立った人影を見つめた。
「・・・・・・玲菜?」
嘘、だろ。
何で。何で玲菜がここに?
「ッ、和也。話があるの。」
そぅ呟く君はあの頃と変わってなんてなかった。
変わったのは俺だけ?
「俺ら、別れたよな?」
心にもない言い方。
「ッ和也!!!私。和也の事が今でも好きです。」
「帰ってくれ。」
「え。」
想いも遣らない出来事なのに、俺は冷静だった。
でも、もしかしたら隠してただけなのかもしれない。
あまりの嬉しさに。
「だから。帰って。」
「待って!私。知ってるよ?」
「・・・・。」
「凛香さんの事とか、和也の過去の事とか。
全部。全部。知ってる。」
もう、何も考えられなかった。
何で玲菜がその事知ってるのかも、想像なんてできねぇし。
知ったとしても、どうする事だってできねぇよ。
「何で・・・・その事」
「葉月君から教えて貰ったの。」
「あいつ・・・・・・。」
葉月は昔っから。お節介だった。
俺の幸せ・・・・人の幸せ。
葉月の何ら得になんない事まで考えてくれた。
掛け替えのない・・・ダチだ。
でも。だけど。
今回だけは、本当にお節介。
「私の為とか。そんな事で自分を傷つけないで?」
「・・・・・・・。」
「私が何より辛いのは、貴方が幸せになれない事なのッ!!!」
声荒げる君見つめたら、俺の中で何かが剥がれ落ちた。
決して重くもないその何かは、俺の気持ちその物。
「ッ。玲菜・・・・。」
ホントはずっと前から辿りついてた答。
それを口に出すのが、怖かっただけなのかもしれない。
咲を傷つけた自分に。
「・・・・・・・。」
「ごめん・・・・。俺。玲菜の事傷つけてる。」
「・・・・・・・・。」
だけど。
玲菜の瞳はいつも。暖かかった。
俺の居場所はここなんだって。自覚させてくれるような人。
俺はそんな玲菜が好きなのに。
何でこんなに、拗らせたんだろ。
「俺、さ?最初玲菜の事、咲と重ね合わせて見てた。」
「・・・・うん。」
今俺が思ってる事を素直に―――。
「でも玲菜と付き合うようになって。咲とは違うところがあったり。ちょっと抜けてる所があったり。
全部が可愛くってさ?ホンキで守りたいって思ったんだ?」
「・・・・・・・。」
どうしても好きだから。
どんなに諦めようと頑張っても、君のその一言で。
俺の気持ちは君へと簡単に向けられてしまうから。
「もぅ。これ以上玲菜と一緒に居ると。俺、玲菜を守れなくなりそうだから。
帰って?」
これが俺にできる、君への想い。
精一杯の。
「貴方は今。幸せ?」
「え。」
「素直に、笑えてる?」
「・・・・・・。」
行き詰った言葉の意味は、判らなかったから。
素直に笑うとか、笑えないとかの以前に俺は。
笑う資格なんてないんだょ。玲菜を守れなきゃ、笑えねぇんだよ。
「私は今。幸せだよ?」
「え。」
「貴方から。こんなに大きな愛を貰って。私は。本当に本当に幸せ。
和也?貴方の気持ちに気が付けなくって。ごめんね。それと、ありがとう。」
俺はなんて幸せなんだろ。
こんなに人好きになれて、想われて。
気持ちが抑えきれねぇよ。
「玲菜、・・・・。俺。どうしても、玲菜が好きだ。
どんなに忘れたくっても。忘れられねぇよ・・・・。」
今俺が思ってることとか、どんな気持ちだったか。
もう我慢できねぇよ・・・・。
玲菜と幸せ分かち合いたい。辛いことも。
玲菜なら受け入れてくれそうで、玲菜なら。
一緒に歩いていけそうで。
だから。
今、思ったんだ。
凛香の事なんか考えずに、俺は玲菜の事素直に好きだって。
「そんなの、私だって同じだよ。」
声をうるわして涙を流す君は、静かに微笑んで俺に寄り添う。
「今まで俺さ。自分の生き方とか、出来なかった。
いつも実は。凛香を言い訳にして、逃げてただけなのかも、しれねぇな。」
「・・・・・・・。」
「こんな弱い自分が嫌なんだ。」
いつも人傷つけて、偽りの仮面ばっか被ってさ。
最初玲菜と出逢った時も、明るいように自分作り上げる事ばっか。
ほんとの俺は、弱くって、格好悪くって。
どうしよーもねぇ奴なんだよ。
「貴方は弱くなんかないよ?」
「え。」
「だって貴方は。こんな私を守ろうと、頑張ってくれたじゃん。
自分が犠牲になるのに。
貴方はどんな色にも染まらない、あの月の様にいつも。輝いてるよ?
そぅいうのって、一番すごい事なんでしょ?」
「ッ玲菜。ありがとな?
俺、輝いてんのかな。だとしたら、玲菜が居てくれるお陰だな。
俺やっぱり、玲菜と一緒にいたい。大好きだ。玲菜。」
思ってたよりも素直に叫んでたから、自分でも驚いた。
それはきっと無意識にも君を考えてしまう程好きだから。
「ッ和也ぁー大好きっ!」
自分の気持ちに素直になるって、大切だったんだな。
今更ながらに気づかされた。
素直になれたからこそ、玲菜の想い確かめることも、自分の想い知る事も出来た。
だから、何も後悔なんてしてない。
「凛香とは。別れる。そんで、本当の自分取り戻す。
だから玲菜。もう一度俺と、付き合ってくれませんか?」
「お願いしますッ」
深呼吸して見上げた空には、みるく色の、優しげな月が俺らを見下ろしてた。
*special candy*
玲菜side
和也に出逢えて、私の人生は180度変わった事ばかりだった。
恋する事を知って、こんなにも大切に思える人がいて…。
本当に本当に…幸せ。
「かぁずやっ。待ったぁー?ごめんねぇー。」
「凛香……。何で。」
「へ?………ア、ンタ。何で。何で?和也は今あたしと付き合ってんのよ。」
「凛、香さん?」
「帰りなよッ。和也だって、あたしの事好きなんだよね?」
「やめろよ凛香ッ、俺は…ずっとずっと、玲菜が好きなんだ。」
「何よそれ。じゃぁ、この子が咲ちゃんみたいになってもいーわけ?」
突然走って来た凛香さん。
久しぶりに見たその顔は、前よりも可愛らしくなっていて。
本当に本当に……和也が好きなんだって、分かった。
「させない。俺が、何があっても玲菜守るから。俺の手で守るって決めたから。」
「……ハァ?そんな……事………ムリだから。」
「凛香さん…ッ!」
「アンタは黙っててよッ。あたしは、ずっとずっと。
アンタと和也が出逢う前からずっとずっと、和也の事好きだったのに。
アンタなんかに負けて…たまるか……。」
「貴女は……、好きな人の事、考えたことありますか?」
「はぁ!?」
「恋少ない私が言える事じゃないと思う。
だけど、凛香さんだって、気づいてるはず。
貴女のしてる事は……貴女を傷つけてるだけなんです。」
「玲菜…?いぃんだよ。凛香、お前帰れよッ。
それから、別れよう。
俺は絶対、お前の事許さない。これから先…ずっと。」
「和也…、お願い。話がしたいの。
………凛香さんは、本当に和也の事が好きなんですよね…?」
私の言葉に目を逸らす凛香さん。
それって、本気だからだよね。
大好きだから、だよね。
だったら、だったら何で。何で泣かないの?
辛いじゃん、好きな人にそこまで言われて。
私だったら、たぶん泣くと思う。
それは私が弱いから。でも、貴女は泣いてない。
それって、強いんだよね、貴女が。
本当は、ずっと一人だったんだよね。
「アンタに…関係ないでしょ。」
「関係なくないッ。私も、和也が好きだから……。
貴女と同じなんです。」
「同じ…?」
「辛いなら…、辛いって言ってください。
じゃなきゃ…そうじゃなきゃ、伝わらない事だってある。
それ教えてくれたのは、和也だけど…、だけど。
教えるきっかけになったのは、貴女なんです。
だから……私。
貴女には……幸せになって欲しい。
そんなに恋に本気になれる貴女なら、絶対幸せになれると思うから。」
「アンタ………何で、何でそんな事言うの?綺麗事はやめて。」
「違う。私は……貴女みたいに恋いっぱいしてきた訳じゃない。
だけど、恋する気持ちはそんな事関係ないと思う。
人を好きになる気持ちは…止められない。」
「何言って――」
「どんなに今が辛くっても、報われる日が必ず来ます。
だから、自分を…自分で傷つけるなんて事だけはしないで―――」
凛香さんの頬に伝った涙は、この恋が真実だった事を素直に告げた。
「あたしッあんな酷い事した……、ごめ……な…さぃ……。
まちが……って……た。咲…ちゃんの…事も、今回の事も…。
嫉妬ばっか…してた。本当に…ごめんなッさぃ。」
「凛香…。」
「和也ッ。ごめんな、さぃ。貴方の弱みばっか…漬け込んで………。
許されないって……分かってる。本当に、本当に。
それ……、から。玲菜、ちゃn?」
「……。」
「ありがとぅ…。ごめんなさい。和也と…お幸せに……。」
必死で謝る凛香さんは、それだけ告げると、姿を消していった。
「玲菜…、まじすげぇよ。」
「すごいのは私じゃない。凛香さんだよ。
きっと凛香さんはこれから、ちゃんと、間違わずに。
幸せな恋が出来る。…応援しよぅ?」
「…分かってる。」
頬を掠めたのは、静かに透き通る風だった。
皆が…幸せになってくれますように。
それは、端から見れば綺麗事かもしれない。
だけど、恋を知った私は、自信を持って言える。
恋は辛い事もあるだろうけど、絶対幸せだから。
「和也―――?」
見上げた空はまるで私たちを見据えるかのように、静かに時を流していった。
「ずっと…これからずっと、一緒だよ…?」
fin.
……ふはッ。
やっと終わった。
めちゃ長かったです、ギリ4000文字。
もっと書きたかったのに、なんで文字制限なんてあるんだよー汗
……なんて、愚痴言ってみました恋那です(分かっとるわい
ハイ、えと。終わりました。
本編を完結させたときにも応援をいただいたのですが、数ヶ月前の活動報告で応援してくださった皆様に感謝の気持ちをこめて、書き終えることができたと思います。
本当に本当に、支えてくださってありがとうございました。




