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special candy 3

すみませぬ。

みるく色が入りませんでした。

とうめい色と、しるばー色です。((殴

*とうめい色*





ふと。



空を見上げた。



空にはもう既に星が瞬き、月が顔出してた。



みるく色の月を見ると、つい。



玲菜の事を思い出す。





夕日が綺麗ないつかの日のこと・・・



*   *   *



「和也ー!!!夕日が綺麗だよー」


「本当だ。」


玲菜に指差された夕日は、オレンジ色に染まってて。


俺たちの頬も染めてゆく。





「夕日は、いつ見ても綺麗だけど、俺は月の方が綺麗だと思うんだ。」


「えっ?どうして?」


「だって月は、こんな綺麗な夕日にも負けないくらい、ずっとみるく色で輝き続けるんだよ。」


「輝き続ける?」



不思議そうな顔する玲菜。



「うん。そういうのって1番ーーー、すごい事じゃん?」



月を見上げる。


「そうだね。和也みたい。」



微笑んだ玲菜は俺を見つめる。


「・・・・玲菜。」



俺は玲菜が好きなんだ・・・・。


こんなにも。


こんなにも、大切だって。思えるんだ。



愛しいくらいに。


君が好きだ。



*   *   *



俺の気持ちは今でも変わってない。


玲菜の事。


今でも好き。


屋上から見上げる月はいつも以上に綺麗で。


俺の心を癒してくれる。



ーーーガチャーーー


「高梨・・・・?」


「え。」


突然名前呼ばれて、振り返る。


「西山、健?」


玲菜の彼氏の西山の姿。


「ちょっといいか?」


「あぁ。」


「俺さ。玲菜の事。幸せにするだけの自信すげーある。」


「・・・・え。」


「だからもう。玲菜、苦しめないでくれ。」


「・・・・どういう意味だよ。」


「噂。広めんなよ。」


「は?」


「知ってんだろ?凛香が広めてんの。」


「何だよそれ。」


「とぼけてんじゃねーよ。」


「とぼけてねーよ。」


「玲菜とお前が別れた理由とか、噂広めてんじゃん。」


「は?広めるわけねーじゃん。」


「今さ。玲菜それで本気で苦しんでんだよ。」


「・・・・・・・・。」


「もし。お前が広めてなくても。凛香は広めてる。」



何で。


凛香はんな事?


何がしたいんだよ・・・・・。



「それが言いたかっただけだから。んじゃ。」


「待てよ!」


「・・・・・・・・あ?」


「玲菜を・・・・幸せにしてやってくれ。」


「・・・・・・んな事。判ってる。」


ーーーガチャーーー


健が居なくなった後の屋上は静かになって、静まりかえってる。



「何なんだよ・・・・・・。」


凛香は、何がしたいんだよ。


すぐさま凛香に電話する。



“もしもしー?あれっ和也ー?どーしたのー?”

“凛香。今から逢えない?”


・・・・・・・・・・・・・・・・・


“うん。判った。今から行くね・・・・?”



*   *   *


「かぁずやー!お待たせ!」


走ってやってくる凛香に。


俺は笑い掛ける気なんてない。


「ねーどーしたの?話って。」


「・・・・噂。どういう事?」


「え。」


「玲菜と俺の事・・・。」


「・・・・。」


「何がしたいんだよ。」



低く、鋭い俺の声に怯む凛香。



「和也が・・・あの時玲菜ちゃん追いかけようとしたからだもん。」



何だよ、それ。


ざけんな。



「・・・・。」


「もう。玲菜に関わんな!」


「・・・・判った。」


うつむく凛香。


そんな凛香置いて俺は屋上を出た。



*   *   *



遠く遠く。


この廊下の続く限り奥を見た。


どんなに遠くっても。


君の姿は愛おしいから、輝いてみえる。



近づいちゃいけないって。話かけちゃいけないって。

触れちゃいけないって。


判ってるけど。


俺の足は言う事を聞かない。


止れ、止れ。




「玲、菜・・・・。」


俺の思考は言う事聞かないまま、話しかける。


「え?」


振り返る君はとても辛そうな顔した。


「久しぶり、だな。」


「うん。そだね。」


「健と、幸せになれよ?」


止れ・・・・。


「和也こそ。凛香さんとお幸せに」


やめろ。


「じゃぁ、ばいばい?」


「っ玲菜!」


別れを切り出す君につい。つい、好きだって。


言いそうになる。


もう嫌だ。自分の気持ち押し殺すなんて、辛すぎる。



「え」


「何でも無い。じゃぁな」



馬鹿だ。



傷つくことだって、虚しくなることだって。


分かってたじゃん。



なのに。何で。


何でこんなにも、君は暖かいの・・・・?





*しるばー色*



家に帰っても、何もする気が起きねぇよ。


玲菜と一緒にいなきゃ、俺は何もない。


ただの人形みたいになる・・・・。




この感覚、前にも味わった。




2年前、咲を失った時。




*   *   *



「かぁずやっ!!!」


「咲!?どしたー?」


「一緒に帰ろー?」


「いいよ。」



あの時の俺は、何一つ知らなかった。

この転校生の存在だって、幸せな日々が一つ一つ崩れてく事だって。






顔赤くして俺見つめる咲は本当に可愛い。


そんな咲が好きだ。



「咲・・・・・・。」



*   *   *



「今日は転校生が来ます。」


翌日。


学校にて。



「「「まじー?」」」



「ほらほら、静かに!じゃあ風宮さん。入って?」



ーーガラガラガラガラーー




「「「か、かわいい」」」




入って来た転校生は、可愛いとしか言いようが無いほどの容姿だった。




「えっと。風宮凛香です。よろしくおねがいします。」


「それじゃあ風宮さん。あそこの席ねー。皆。風宮さんと仲良くしてくださいね。」


「「「はぁーい」」」



風宮凛香は席へと向かわず、何故か真っ直ぐ俺を見つめる。


え・・・・。何、で?




ーキンコンカンコンー



「君が高梨和也君?」


「え。」



突然笑みを浮かべながら俺の名前を呼ぶ風宮。



「あたしね?君に逢いに来たの。」


「え・・・・・。は?」



訳分かんない事呟いたアイツは俺を見るなり笑い出し。


そのまま席に着く。



「ねぇ和也・・・・。あの子、知り合い?」


「いや、知らない。」



咲が不安そうな顔をする。



そう。

この時から俺らの運命は崩れていった。




*   *   *



「やっ、やめて。」


「んー?どうしたのぉ?」


「何で・・・・、何でこんな事・・・・・」


「それはね?アンタが和也といっつも一緒にいて、付き合ってるからなんだよ!

 このブスが!」


この日を境に咲はいじめにあうようになっていた。


「和也と別れるんなら、許してやってもいーけど。」


「嫌だ!」


ーーバンッーー


咲の頬を引っ叩く凛香。


「ひゃっ。」



俺がもっと早く。いじめに気がついていれば。


咲の傍にずっといられたら。


あんな事にはならなかったかもしれない。







*   *   *


「痛っ」


「ごめんねぇ~凛香の命令だかんさ。」


「やめて!私たち友達じゃ、なかったの?」


「友達?ハハっ笑わせないでよ。冗談でしょ?あたしらがアンタの友達な訳ねーじゃん。」


「そんな・・酷い。」


「何とでも言いな。」



屋上で、咲とクラスの女子が集まっていて。


変に思った俺は近寄って行く。



したら、咲の腕や足には痣が幾つもあった。



「何だよ・・・・っこれ。」


「分からないの?」


背後から聞こえた声に振り返る。


「風宮・・・・?」


「和也があたしと付き合ってくれるんなら。虐め、やめてやってもいーけど。」


「なんだよ、それ。意味判んねぇよ。てめぇら、一体何がしたいんだよ。」


「あたしはただ。和也の彼女になりたいの。ただ、それだけ。

 返事はまた今度でいーから。てか、早めに返事してくれたほーが。この子の為になるんじゃない?」


そう言って風宮は咲を見下げる。


「んじゃ。またねぇー。咲ちゃん。」


ーーガチャーー



「和、也・・・・。」

「咲!?ごめんな・・・・。俺のせい、だな。何でアイツ・・・・。」

「恐い、よ・・・。」

「咲!」

「私・・・・死にたい。」

「咲っ!何言ってんだよ。」

「死にたい。死にたい。死なせて。」

「さ、k・・・・」


呆然と、呪われたかの様な咲を抱きしめて。俺は決断した。



*   *   *



「風宮。話がある。」


「返事?」


「・・・・・・咲を救えるんなら、俺。お前と付き合う。」


「ほんと?嬉しい。」


「・・・・。」






そしてしばらく経った頃。



「和也、あの人と付き合ってるの・・・・?」


「ごめん。」


「ッそんなのってないよ!だって、あの人あんなに酷い事・・・・。もういい。もういいよ・・・・。」


「違う・・・・・咲っ!!!」


「何が違うの・・・・?和也酷いよ。もう、生きていけない。

 友達にも裏切られて。彼氏にも裏切られて。これからどうやって生きていけって言うの?

 皆、何で・・・・・・・・。もう分からない。・・・・さよなら。」




一筋の雫流して、屋上から飛び降りた。



「咲っ!さき、さき、さきーーーー!!!!!!」




何で。何で。何で何で何で。


何で咲は。何で、こんな事に・・・・。



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」







*   *   *



あの青空を見上げる。


ーー咲。

  君は今、幸せですか?ーー

  



ギリギリ、しるばー色が入りました。

長文ぐだぐだです。もう見苦しくって本当にごめんなさい。


みるく色が入り切りませんでした。なので、次回にしたいとおもいます。

近々投稿します。はーぁ。本気で、謝ってばっかですが、頑張りたいと思います。みるく色と一緒に、その後もお届けできるかと・・・・。

本当に読んでいただきありがとうございました。

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