不良
池図女学院部室棟、あーかい部部室
「「……ぷはっ。」」
あさぎときはだはタバコ型の駄菓子を賞味中……。
「教師に隠れて溜まり場で一服……♪」
「きはだ殿、お主も悪よのう?」
「いえいえ、お代官様ほどではありやせんよぉ、」
「「ゲヘヘヘヘ。」」
「いや何してんの。」
白ちゃん入室。
「あ、白ちゃん先生。」
「不良ごっこだよぉ。」
「不良ごっこ……?」
「バレちまったら致し方あるめえ、澄河殿。」
あさぎは周りから見えない様に、懐からさっきのタバコ型の駄菓子を取り出し白ちゃんの手に一本握らせた。
「他言は無用で頼みやす……!」
「なんで手慣れてんのよ。……ありがたく貰うけど。」
「これで澄河殿も一連托生、旅は道連れ世は情け、ってなぁ?グヘヘヘヘ。」
「きはだちゃんは三下風なのね。あと2人ともそれ不良じゃないわよ?」
「「……ッ!!??」」
「いや、明らかに時代が違うでしょ。」
「い、いやいやいやいや!?」
「現代のどこに『〜殿』なんて使う不良がいるのよ。」
「なはは、ダメ出しされてやんの。」
「きはだちゃんは笑い方が時代劇の三下なのよ。」
「「く……っ!」」
「ま、楽しむだけなら好きにやれば良いんじゃない?」
そう言うと白ちゃんは机に背を向ける様に片手で椅子の向きを変え、どっかりと腰を下ろし、片足を高く上げもう片方の足にクロスさせ、肩肘を机に預けタバコ型の駄菓子を咥えた。
「「おお……!」」
「……あ。」
白ちゃんは2人の煌びやかな眼差しに気づき、慌てて姿勢を直した。
「きはだ見た!?さっきの白ちゃん先生の流れる様な不良仕草!」
「いや、これは
「マジパネエっす姐さん!」
「そ、そう……?///」
褒められて気をよくした白ちゃんはもう一度姿勢を崩した。
「そうですよ姐さん、まるで大昔からそうやってきた、生きた不良みたいでしたよ!」
「だいたいの不良は生きてるわよ……。」
「つまりレジェンド……!」
「2人とも不良になりたいの?」
「「いや別に。」」
「そ、そうなのね……。」
「ごめんねぇ白ちゃん。わたし達じゃ白ちゃんみたいな歩く不良にはなれそうにないや……。」
「だいたいの不良は歩くのよ。」
「すみません。白ちゃん先生みたいには……死んでもなりたくありません……!」
「不良じゃなくてもシバくわよ……?」
「「おお……!」」
「その『頂きました』みたいなリアクションやめてくれない?」
「すまない、遅くなった。」
ひいろ入室。
「ちょうど良かった。ひいろちゃん、2人を何とかしてくれない?」
「なんとか?」
「2人が不良になりたいみたいなのよ。」
「そうなのか?」
「「いや、別に。」」
「……白ちゃん?」
「まあいいわ。ひいろちゃんは不良になりたいとか、悪ぶりたいって思ったことある?」
「ワタシか?ないぞ。」
「そうなんだ。」
「ちょっと意外だねぇ。」
「ワタシが悪ぶったりなんかしたらみんなが怖がるだろう。」
「「「確かに。」」」
「…………泣いていいか?」
「でもでも、願望とかないのぉ?」
「願望……ないな。」
「そんな人がいるなんて……!?」
「そりゃいるでしょ。」
「ワタシがグレたらお婆ちゃんやおばさんが悲しむからな!」
「あ〜、老人に優しくないのは不良じゃなないよね。」
「わかるぅ〜。」
「そうなのか?」
「はぁ……。子どもやご老人に強くあたるなんてシャバ僧のすることよ。」
「「「……。」」」
「……はっ!?///」
「白ちゃんって
「私いいところのお嬢様だったから不良とかわかんないわ〜、やあねえほんと。オホホホホ……。」
あーかい部!(4)
きはだ:投稿完了〜!
ひいろ:不良のヤツか
あさぎ:姐さんマジかっけえ
白ちゃん:姐さんはやめなさい
白ちゃん:お菓子ありがとね
ひいろ:楽しそうなことやってたんだな
きはだ:ひいろちゃんも今度やろ〜
あさぎ:3人いたら悪代官、バカ息子、取り巻きができるね
白ちゃん:ラインナップが時代劇なのよ
ひいろ:時代劇だったら自信あるぞ!
白ちゃん:自信とかそういうものなの?
ひいろ:朝によくお婆ちゃんと一緒に見てるからな
あさぎ:めっちゃ早いやつ
白ちゃん:今でも時代劇やってるのね
きはだ:早起きして見てるよぉ〜
あさぎ:私は録画で
白ちゃん:あなた達、高校生よね……?
ひいろ:高校生が時代劇見たって良いだろう
あさぎ:刀の『ズブブァッ!』て音が好きで悪かったですね
きはだ:薄目で見てもわかる悪人メイクがたまらねえのさ
ひいろ:サービスシーンが良い
白ちゃん:いや、悪くはないんだけど
白ちゃん:めっっちゃ語るな……!?
あさぎ:白ちゃん先生も観てみましょう
きはだ:沼れ沼れ……
白ちゃん:考えておくわ




