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#1 マッケンジーとディーサイド 9
警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。
縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……
BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。
「ね、」
「なんですか先生?」
「会社役員の彼なんだけどさ、所有してるものの一覧て調べることできるかな。都内と横浜のマンション以外に」
突然の質問に驚く顔をされてしまったが数秒おいて
「あ、ええ、奥さんに聞けばある程度はわかるかと」
「その中にこれがあるかどうか聞いてきて欲しいんだ」
私は彼のメモとペンをとり白紙のページに書き込みをした。
「え、これ?こんなん持ってますかね?」
メモをみた彼が怪訝な顔をする。
私は席を立った。支払いを済ませて去り際に
「あると思うね、もし持っていたらそこに失踪した彼女がいるよきっと」
と言い残してバーを出た。
次回へ続く