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#1 マッケンジーとディーサイド 6
警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。
縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……
BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。
「他に何か情報つかめてないの?」
「うーん…役員の奥さんのご実家がお寺って事は調べがついています」
「それ何か役に立つ?」
現場にいくことができない以上彼から聞く以外に何もヒントがない私は搾り取るだけ搾り取るつもりで彼のメモ帳を覗き込もうとした。
「ちょ、ちょっとみないでくださいよ。」
「見たって君の字は汚いから読み取れない、大丈夫」
「ならなおさら意味ないでしょう。機密情報ですから書いた本人以外読めないぐらいがちょうどいいんですよ」
慌ててメモ帳を閉じかける彼に私が身も蓋もなくなるセリフを叩きつける。
「その機密情報を引退した私にガッツンガッツン漏洩してる探偵は誰だい?」
「…すみません」
少し痛いところを突きすぎたようだ。
次回へ続く




