表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/27

#1 マッケンジーとディーサイド 3

警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。


縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……


BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。

男は捲し立てるように話をし始めた。

 

「ありがとうございます、では私がここまでで集めてきた情報をお伝えします」

 

 要約すると男の話はこうだった。 


 ある会社勤めの女性の親から捜索依頼を受けた。その女性はどうやら先月半ばにどこかへ小旅行に行くとだけ周囲に話して二泊程度の荷物が収まりそうな鞄をもって出かけた後行方がわからないらしい。調べていくうちに彼女は同じ会社に勤める役員と不倫関係にありその役員は今月から会社に来ていないという。



そして先週とうとう彼の車がとある海辺の駐車場に乗り捨ててあるのが見つかり、中には遺書めいたものと血痕が発見され、血液鑑定の結果女性のものと一致したことから彼が事件の全てを知っているものと断定したらしい。しかし

「男は近くの崖から靴の片方だけが見つかっていておそらく身を投げたのだろうというところまでは分かるんですが」

 

「男の生死すら不明。女はもっと不明か」

 

 私は彼のセリフを横取りするかのように続けた。

「はい、血痕だけでは事件として立証も難しくて。先生なんとかなりませんか」 

 

 車と靴の片方が見つかったニュースは先日聞いた。警察関係者とも交流がある彼だからこそ血痕の情報まで集めることができたのだろう。

 

次回へ続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ