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♯2 甲州 2

警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。


縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく……


BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。

嫌な予感は的中してしまった。


「また君か」


項垂れる私の姿は電話の向こう側の彼には見えない。向こうはお構いなしにと私に話しかけてきた。

 

「先生!この時間ならもう来てると思ってましたよ。大変なんです」


この店にわざわざ電話をかけてくる彼の用といえば一つしかない。


「毎度毎度、君は最高のタイミングで私の時間を阻害してくれるよね」 


言い切ると同時か、最後の一文字を発音するかしないか。そこで彼が私の言葉に間髪入れず発言してきた。

 

「わかっていますけど今回は時間がないんですよ早くしないと間に合わないんです先生私じゃ無理ですどうしたら良いですか助けてください」

 

いつも切羽詰まっている彼だが今日の彼は輪をかけて追い詰められている様子だった。

息を切らしながら話しているのだろう。


「わかったわかった、落ち着きなさい」


私は半分パニック状態の彼をなだめるようにゆっくりとした口調で話しかけた。

次回へ続く

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