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エルダーストリア‐純白彩加の魔勇譚‐  作者: 秋山静夜
第三譚:憎悪爆散の魔人譚
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第75話 彼の目覚め

 魔王を殺す。


 それはオレの一つの決定事項だ。


 ()()は殺しそこねた。いや、施設の倒壊に巻き込まれて死んだのかもしれないが、死体が確認できない以上答えは不明だ。


 もしもノコノコとオレの前に出てくるようならこれ以上ないほどに惨たらしく殺してみせるが、生きているか死んでいるかもわからないやつより、まずは生きている魔王だ。


 このオレに無為な時間を、無意味な人生を与えた報いを返してやる。


 仮にオレに自身の生を歩むことが許されるのなら、それは全て魔王を殺したあとだ。




 おかしい?



 見たこともない相手に憎悪を向けることがおかしいか。



 ああ可笑しいとも!



 オレはおかしくて可笑しくてオカシクテ、───とても苦しい。

 


 この苦しさが取り除けるのなら、たとえ相手が見当違いでも構わない。



 …………だが、幸運なことにどうやら間違いではなさそうだ。



 ろくに役に立つことがないオレの瞳が捉えていた。


 ヤツは確かに『魔王』だった。

 隣に『勇者』とかいう訳のわからないやつもいたがどうでもいい。



 ヤツらのレベルが99であることもどうだっていい。


 単純に見てもオレの3倍以上の力の差があるのも気にならない。


 いかに能力差、性能差があろうと挑むのなら殺すまでだ。


 オレの魔聖剣オルタグラムが魔王の血を求めている。


 オレの魔銃ブラックスミスが魔王を粉々に打ち砕きたいと騒いでいる。



 だから、



 なのに、



 トテモ、



 苦シイ。




 なんでこんなにクルシイのか?



 重たい。



 何故このような重圧がオレを襲う?


 

 覚醒する。



 このクルシミを取り除けと、



 覚醒する。



 この不条理を払いのけろと、




 だから、


 だから、



 いい加減重たいんだよチクショー!!

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