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エルダーストリア‐純白彩加の魔勇譚‐  作者: 秋山静夜
第二譚:灼銀無双の魔法譚
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第43話 強さの源泉

 私は魔法が嫌いだった。



 魔法の修行が辛かった。



 退屈で、退屈で、とても退屈だったから。




 だって練習すればすぐに上手くなってしまう。


 ともすれば練習なんてしなくてもできてしまう。


 頑張ったわけでもないのに周りに褒められる自分が嫌いだった。





 私は武術が好きだった。




 だって修行してもちっとも上手くならない。


 一日の大半を費やしても、身につくのは手のひらに握り締められる程度のモノ。


 ともすれば身に着けたと思った功夫(クンフー)も次の日には手のひらからこぼれ落ちている。


 周りの誰も褒めてはくれなかったけど、自分の頑張りは自分だけが知っていればそれで良かった。




 私は戦うことが好きになった。


 命と命のぶつけ合い。


 自身の今までの研鑽と相手の積み重ねとの比べ合い。



 終わった時には明確に決まっている勝者と敗者。



 恩讐渦巻く複雑怪奇な世界に生まれ落ちたと呆れたこともあるけれど、この戦いの世界だけは何よりもシンプルで好きだった。




 私は勝つことが大好きになった。


 才能と才能のぶつかり合い。


 自身の生まれ持ったもの、生まれてから手に入れたもの、その全てをもって相手を蹂躙することの楽しさを知った。


 自分のこだわりすらも捨てて、ひたすら勝ちにいく姿勢こそが尊いと、今まで打ち倒してきた数多の敵の姿から感じ取った。




 だから、



 私は、



 魔法が大好きになった。

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