アメノミヤコ ─ 少女と雨音の小瓶 ─

さん

　ぱちゃ！ぱちゃん！ちゃぷん！

「あめあめ、ちゃぷちゃぷ、たっのしいな♪」

　少女は自作の曲を歌いながら、水たまりから水たまりにジャンプしていた。すると。

「はわ～おおきな水たまり！」

　住宅の隙間のちいさな空き地いっぱいに、おおきなおおきな水たまりができていた。

「わーい！おっきいみずたまりだ！」

　少女はそのおおきな水たまりを見つけると、キラキラと瞳をきらめかせそして、両腕を上げながら嬉しそうにそのおおきな水たまりにジャンプすると。

　ドボン！！

　少女は、水たまりに落ちた。