第四十話 戦いの後の1ヶ月と謎の呼び出し【第2章プロローグ】
第四十話!第二章、開幕です!!!これからも投稿頑張りますので、読んでいただけると幸いです!
迷宮氾濫が起きた日から、1ヶ月が過ぎた。寒さが本格的になってきた中、僕はあの後ちょくちょくクエストを受けながら、ひたすら特訓に明け暮れた。
そしてあの黒い魔物…ブラックオーガを討伐したことを買われて、僕はAランク冒険者になったのだ。そのおかげか、毎朝ギルドにクエストを受けにいくと…
「おーう!ラルク!今日も元気かー?」
「一緒にクエスト行こうぜ」「また薬草採取かー?」
と、色んな人から声をかけられるくらいには有名になった…相変わらず賑やかで楽しいが、毎朝毎朝こんなに歓迎されるのは、最初の頃は恥ずかしかった…今はもう慣れたが。
1ヶ月もの特訓の成果と『アークトゥルス』を何度か周回したことにより、今の僕のステータスは
ラルク LV.45
職業:冒険者
HP 42480
魔力 42480
力 45000(153600)
器用 45000(92160)
敏捷 45000(184320)
運 53
固有スキル 『武芸百般』LV2
ノーマルスキル
基礎スキル
『剛力』LV10『頑丈』LV10『精密動作』LV10
『神速』LV10『魔力操作』LV10
通常スキル
『当身』LV4『ステータス鑑定耐性』LV4
『粉砕』LV5『縮地』LV5『影分身』LV5
『跳躍』LV5『受け身』LV5『受け流し』LV5
『鋼の心』LV5『鋼の肉体』LV5『魔力回復』LV6
『不屈の精神』LV5『剣術』LV4『体術』LV4
『見切り』LV4『フェイント』LV4『思考加速』LV6
『覚醒』LV6『身体強化』LV6『威圧』LV6『衝撃』LV6
『索敵』LV6『魔法強化』LV6 『投擲』LV6
『体力回復』LV6 『気絶耐性』LV6『渾身の一撃』LV6
派生スキル
『陽炎』『第六感』『応用』『刺突』『反撃』『防御の型』
『一本投げ』『足払い』『袈裟固め』『意思を継ぐ者』
統合スキル
『初級魔法・全属性』LV-
『中級魔法・全属性』LV-
『上級魔法・全属性』LV-
『無詠唱・初級魔法』LV-
『無詠唱・中級魔法』LV-
『無詠唱・上級魔法』LV-
…ステータスが壊れた。僕も最初見た時は目を疑ったよ?なんかステータス欄に括弧ついてるし。レベル45になってるし。
順を追って説明しよう。まず、ステータスが括弧で囲われていること。これは、僕のレベルがステータスに追いついていないらしい。括弧の中が本来の数値だ…つまり、僕の今のステータス上限は45000ということになるな。
強化系の固有スキルを得た人がなりやすい現象だそうだが…全部こんなことになるのはまずあり得ない、とシルクさんは呆れたように言っていた。本当に強いな『武芸百般』。
そして、ノーマルスキルからLV5からLV6に上がっている事。ノーマルスキルはレベル上限半分まで行くとレベルアップ条件が変化するのだが、大抵のものは対象がなんでも良かったのが魔物になるだけだ。
だから、沢山のゴブリンやウルフ、ミノタウロスに犠牲になってもらったよ。その結果…ノーマルスキルのレベルも、僕のレベルも上がった、という訳だ。やったね!
閑話休題。
さて僕は今日、なぜかギルドマスターのウォードさんに呼び出された。なんでも話があるから、冒険者ギルドの中で待ってろ…とのことだ。
僕、何かしたっけ…?そう思いながら僕は、いつも通り人々の声で賑わっている町の大通りを歩いて冒険者ギルドに向かった。
そして冒険者ギルドに到着し、僕はその扉を開けると…
「あっ!ラルク!おっひさー!」
「あっ!ラルク!久しぶりー!」
「マール!リール!久しぶり!」
マール&リールと出会った。でも、この時間にいるなんて珍しいな…彼女らは毎日昼頃に依頼を受けてるから、全然会わなかったんだけど…
「どうしたの?こんな朝から」
「「ギルドマスターに呼び出された!」」
「ふぁ?」
その理由を聞いて驚いてしまい、僕は思わず変な声を上げる。戦闘向きな能力のこの2人も呼び出されたって…また何かあったのかと少し不安になる。
「奇遇だね。僕も呼び出されたんだ。ここで待ってろって言われて…」
「「私たちもだよー!待ち時間って暇だよねー」」
「そうかなぁ…?」
と、そんなたわいない会話をしていると、また扉が開く音が聞こえる。その方向を見ると…
「我が盟友、ラルク…そして、マール・リールよ!久しいな!」
シュヴァルツさん!?なんであなたがここに!?
「僕何かしたかなぁ…もしかして怒られてお金取られたり…ひぃぃぃ!」
クレイくんまで!もしかしてこの2人も…
「2人もギルドマスターに呼び出されたんですか…?」
「名推理だ、よく分かったなラルク。それでこそ我が盟友…!」
「そそ、そうだけど…ラルクくんも…?」
やっぱりか!どうやらウォードさんは、迷宮氾濫に行ったメンバー全員を呼び出したらしい。これは本格的に何かあったと考えたほうが良さそうだな…そんなことを考えていると。
「おう、全員集まったか。ちょっと俺の部屋に来てくれ」
両手を固定されたウォードさん───戦いの怪我で、まだ暫くは両方とも動かないそうだ───が、受付の奥から僕たちにそう声をかけてくる。声色からして何か悪いことでは無さそうだが…
とまあそんな考えは置いておいて、案内されるがままにギルドマスターの部屋に向かう。
そして、全員部屋に入ったところで、ウォードさんは僕達になんの前触れもなくこう言い放った。
「お前たち、王都に興味はないか?」
と。
レベルが上がるほどレベルアップに必要な経験値も上がるので雑魚狩りしまくってもラルクのレベルがさほど上がっていなかったのはそういうことです。ご指摘いただいた方、ありがとうございました。
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