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第三十八話 ラルクVSブラックオーガ

第三十八話!そろそろ一章も終了です!

そして…総合ポイント400ポイント達成しました!読んで応援してくれた方々、ありがとうございます!あと少しで夢の500ポイント…応援よろしくお願いします!

 side:ラルク


 腕にダメージを受けた『共感覚』を分身から受けた僕は、戦闘態勢を整えて『陽炎』を使って町にいるはずの分身と入れ替わった!


 …はずなのだが。僕が入れ替わった先はギルドの訓練場の近くで、さらに背後には禍々しいオーラを放つ、片腕を失った黒い巨体があり、ウォードさんが血塗れで倒れている…どういう状況!?


 とりあえず、ウォードさんの救出と、背後の魔物の討伐が最優先だ。僕は地面に着地したらすぐに『身体強化』と『覚醒』、『渾身の一撃』を複合使用して…


「吹っ飛べ!!『剛撃』!」


 『一撃必殺(ザ・ワンショット)』の簡易版であり、すぐ発動可能な『剛撃』で一撃を入れるが…


(硬いっ!?)


 これ、ブラックミノタウロスなんて比にならない硬さだぞ!拳がかなり痛む。まるで鉄に拳を打ちつけてるみたいだ!目の前の魔物もダメージを喰らってはいるが、よろめいただけで大きなダメージは入っていない。さて、どうしようか…?


「グォォォォォン!!!」


 体勢を戻したその魔物は、僕に向かって突進を仕掛けて来る!


(って、速過ぎる!当たったらまずい…『跳躍』!)


 なんとかその突進を跳躍して回避する…って、危ないな!!あと少し反応遅かったら食らってたよ!でも、突進を避けると思っていなかったのかその魔物は体勢を崩している!腕を失っているから、バランスを崩したのか!

 今なら『あれ』を使える!僕は落ち着いて着地し…


「複合発動!『当身』『跳躍』『渾身の一撃』『鋼の肉体』……喰らえ!『突撃衝(チャージクラッシュ)』!!」


 『当身』での攻撃を強化しつつ、その反動を減らしたローリスクハイリターンの一撃───『突撃衝』を使い、奴に向かって思い切り突進する!

 このまま突っ切って倒す…はずだったのだが。奴は大きく息を吸い、今までより大きく咆哮する!


『グォォォォン!』


 全身に痺れらような感触が…っ!?なんだこれ…急に足がすくんで、攻撃の威力が減った!?何かのスキルなのか…?

 しかしそれでも勢いは殺しきれていない!僕は勢いを減らされながらも奴に突進を仕掛けて…


「グォォォォォ!!」


 よし!奴を転ばせることに成功した!これで少しは時間ができる。僕は『一撃必殺(ザ・ワンショット)』の準備を進める…

 しかし、目の前の魔物はすぐに立ち上がり戦闘態勢を整え、僕を見据える。

 そして今度は…


「グォォォォォ!!!」


 左の拳を振り上げこちらに向かってくる!でもここで決めないとウォードさんがもう危ない!僕は逸る気持ちを抑えながら、攻撃のタメを作る。

 

(あと少し…もう少しだ…)


 狙うのは、奴が拳をこちらに振り上げた瞬間。そこにクロスカウンターをぶち込む!

 そして奴はスピードを上げながら僕に近づいてきて…


『グォォォォォン!!』


 直前でまた咆哮する!また足がすくんでしまっった…このまま攻撃してはダメだ!打ち負けてしまう!僕は攻撃をやめ、『跳躍』で再度距離を…


「グォォォォォ!!」


 読まれている!奴は拳を振り上げたまま僕に向かって飛び込んで来る!その瞬間、僕はさらに全力で『思考加速』を使用する。景色がどんどんスローモーションとなり、奴の拳がゆっくりに見える。


(どうする!?このまま打ち合っても多分打ち負ける!『跳躍』で避けてもまた同じことの繰り返し…時間が過ぎてウォードさんがさらに危険な状態になるだけだ…そうだ!あのスキルがある!)


 この状況を打開できるかもしれない『あるスキル』を思い出した僕は、まずそれを発動するために…この攻撃を、受ける!!


「耐えろ僕の体!!『鋼の肉体』!『当身』!そして…『縮地』!!」


 直後、体に体感したことがないほどの衝撃が走る。だがしかし!僕は『縮地』によってその場から吹き飛ばないようにして、『鋼の肉体』と『当身』を使い耐久力を上げている!

 骨が、肉が、全身が軋むような感覚。想像を絶する痛み。『不屈の精神』と『鋼の心』を使ってなんとか耐えてはいるが、今にも痛みで諦めてしまいそうになる。でも…


(ここで引いたら、勝ち目がなくなる!)


 はたから見たら、絶体絶命のピンチ。しかし僕にとってこれは、千載一遇のチャンス!ここをものにするっ!!


「ぐっ……ぁぁああ!」

 

 骨にヒビが入ったような鋭い痛みが走り、思わず呻き声をあげる…しかし、この身が動きさえすれば、僕はまだ戦える!奴の拳は勢いを無くしていき、ついに体に当たったまま停止する…僕は、奴の超火力の攻撃を受け切れたのだ!


「……っっぁああ!お返しだ!喰らえぇぇ!!!」


 僕は溜めていた『一撃必殺(ザ・ワンショット)』を放つ。しかし奴は大きく息を吸い…


『グォォォォォォォン!』


 また大声で咆哮する!また足がすくんでしまい、威力が落ちてしまう…なんてな!これは罠だ!


「残念だったなぁぁ!これは!『フェイント』だぁぁぁあ!!!」


 そう。僕の秘策。それは、シルクズブートキャンプの中でしれっと手に入れていたスキル…『フェイント』だ。これで、相手の妨害をしのぐ。そして…


「もう、息が続かないよなぁぁぁあ!!!」


 もう奴は、咆哮を放つことができないはずだ!さっきからずっと、咆哮を行う前に息を大きく吸っていた…お前も、タメが必要なんだろ!?


「グ、ォォォォォ!」


 悔しさを滲ませたように奴は叫ぶ…が!


「さぁ、こっちが本命だ!喰らえ!!『一撃必殺(ザ・ワンショット)』ォォッ!!」


 僕は今度こそ本命の…そして全身全霊を込めた本気の一撃を、その漆黒の巨躯に叩き込む!!そして、ついにその鉄のような肉体を…穿つ!!!


(やった…のか?)


 反動で叩きつけられた地面に横たわりながら、僕は天に打ち上げられた漆黒の魔物の巨躯を見上げ、そう思う。その黒い腹に空いた風穴からは、澄み渡るほどの青い空が見える。

 そのあまりにも異様な光景を見ながら、僕は勝ったことを悟り…そして、緊張の糸が切れたように、フッ…と意識が途切れた。

ラルク、Sランクモンスター『ブラックオーガ』討伐!!ミファレス&ブラックオーガ戦、終幕です──!次回、一章エピローグです。


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