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第十六話 鑑定士の店

第十六話です。ポイントがめちゃくちゃ伸びてきています!ありがとうございます!


今回ちょっと短いです。ごめんなさい…



〜鑑定士の店にて〜


『鑑定屋シルク』

 僕が今日来た店の名前だ。30年以上前からある店らしく、その名の通りステータスなどを詳しく鑑定してくれる。

 木製の看板を屋根の上に掲げてギルドの横に建っているその店は、多くの冒険者から重宝されているらしい。


「すみません、鑑定のお願いにきました」


 そう言って僕は扉を開け、店に入る。

 内装は白を基調としたシンプルかつオシャレなデザインとなっており、少し高級感が漂っている。実際高いんだけどね。

 そして、目の前の黒い扉…鑑定される人のステータスを他の人に見られないよう、その中で鑑定は行われるのだ。


「はいはーい!」


 そう言ってその奥の部屋から出てきたのは、白い服を着てフードを目深に被った8歳くらいの美少女だった。


「あー、えっと、君は…?」


「お客様ですね!奥の部屋へどうぞー!」


 なるほど、質問に答える気はないと。まあいい。僕は奥の部屋へとついていく。

 中は暗幕で外からの光を遮られた少し暗い場所となっており、少女はその真ん中に置かれたテーブルに備え付けられた椅子に僕を座らせる。


「少々お待ちくださーい!」


 そういうと彼女は、さらに奥の部屋に入っていった。


(いや、あの子誰?)


 店主の娘さん…だろうか?きっと店の手伝いをしているんだ。


 そんなことを考えていると。


「はぁーい!お待たせしましたー!じゃ、鑑定始めますね!」


 そう言って、少女は鑑定用の水晶をもってくる。


「…あの、店主さんは…?」


 この子、店の手伝いをしているんだよな?いや、まさか…


「私ですっ!」


 マジか。




「もー、みんな私を小さい子扱いするんですから!」


「いや、だってしんちょ…「ん?何か?」…なんでも無いです」


 ゾクッ!と鳥肌が立つ。命の危険を感じた。あのホブゴブリンファイターと同等のすごい圧を彼女から感じる。


 このしょうじ…ゲフンゲフン。女性は、店主のシルク・エフィー…エルフの女性だ。

 ちなみに、年齢は聞こうとした瞬間に殺気が飛んできたので聞けていない。


 僕は契約書(お金払うからちゃんと嘘偽りなく仕事してね!っていう契約)にサインし、鑑定をお願いする。


 ここでする鑑定は教会のものと違い、


・ステータスはスキルとジョブによる補正後のものが出る

・スキルとジョブの詳細も閲覧可能


 というものになっている。


「それでは…始めましょうか」


「お願いします」


 ついにこの時が来た。僕の適正ジョブ…『冒険者』の能力が明かされる時が…!


 そして水晶に手をかざし、ステータスが表示される。その、ステータスは…







 この時の僕は、まだ知らなかったんだ。この日が、僕の…いや、「僕たち」の物語が、加速していくきっかけとなることを。


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