表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

122/204

第百二十二話 固有スキル:◆◆◆◆◆◆

第百十二十二話! これで……お……わ……り……

 私の力、ちゃんとアルスに移っただろうか……? そう思い、鑑定してみると……



エフィスト LV.13

職業:世界樹の巫女


HP 540

魔力 1060

力  390

器用 920

敏捷 410


固有スキル:世界樹の巫女(状態:弱体化)



 なんか色々とおかしかった。まず、レベル13って何? なんでスキルを渡しただけなのにレベル下がってるの? 元々はレベル80くらいあったのに……


 それに、『世界樹の巫女』に弱体化って付いてるし……もしかして、完全にアルスに渡せた訳じゃないってこと?


「……っ、頭痛え……」


「「アルス!!」」


 私がこの状況に対してそう考察していると、部屋の端で伸びていたアルスが目を覚ました。良かった、特に命に別条は無いみたいだ……


「アルス、大丈夫!? どこか痛くない?」


 アルスが目覚めるなり、ホープはアルスの方に駆け寄っていった。私もそうしたいけど、多分混乱させるだけだよね……


「あぁ、大丈夫だ……でも、頭が痛い」


 頭が痛い……? 私のスキルを渡したばかりだからかな?


「えっ!? エフィーさん、アルスは大丈夫なの……?」


「うん、多分……私の力をアルスに渡したばっかりだから、急なことで体が驚いてるんだよ」


 力を使いすぎた時に来る『反動』と同じものだろう。急に力が流れ込んできたから、似たような現象が起こっているんだ……多分。


「……なあ、ホープ。あの子誰だ?」


「エフィーさん……みたい、だよ?」


「あのちびっ子が!?」


 アルス……? 育ての親に対してそれは失礼ってもんじゃないかい? って、仕方ないか。今の私って完全に見た目が幼女だからなぁ……でもちびっ子呼ばわりは酷くない?


「アルス、今日の晩御飯は抜きでいいかな?」


「この容赦のなさはエフィーさんだ。間違いない」


「ね? ちゃんとエフィーさんだったでしょ」


「2人とも、なかなか度胸があるじゃないか」


 これ、はたから見たら相当カオスだよなぁ……8歳の幼女が勇者と剣聖に向かって晩御飯抜きとか言ってるんだから。


「って、そんなことより……アルス、ちょっと鑑定してもいいかい?」


「あ、うん、いいけど……なんか違和感すごいな……」


 だろうね。9年くらい一緒にいた人が急に見た目8歳になったんだからね。まぁ置いといて……『鑑定』!



アルス LV.200(+67)

職業:勇者


HP 178000(+28000)

魔力 188020(+38020)

力  298000(+10000)

器用 183000(+13000)

敏捷 321150(+6150)


固有スキル:◆◆◆◆◆◆



 ……あれ? 色々と知らない表記があるんだけど? えーっと……うん、一つずつ見ていこう。


 そもそも、この+っていうのは……多分、私の力そのものが取られたね。アルスのレベルもステータスも跳ね上がってるし……。


 それよりも、固有スキルが……何これ? なんて書いてるの? 私は目を凝らして、そこをよく見てみる。すると……


鬮ォ蜍滂ス、?驍オ?コ??ョ髯キ??驍オ?イ隲??ケ??ク闕オ貊?髫カ髮」?ス?ケ驍オ?コ??ョ髯晢スセ??ォ髯槭q?ス?ウ驍オ?イ闕ウ蟯ゥ?驍オ?イ闕ウ?サ驕ッ?ョ鬮「???闕ウ蟯ゥ??イ鬮ッ讓奇スヲ鬘費スイ迢暦スク?コ陷会スア隨ウ?諤剰涕?郢ァ?譌コ驛「?ァ陝イ?ィ???ケ?ァ闕オ譏エホ?驛「譎「?ス?シ驛「譎?スァ?ュ?取刮?ケ?ァ??ケ驛「?ァ??ュ驛「譎「?ス?ォ驍オ?コ??ョ髣厄スエ??ソ鬨セ蛹?スス?ィ驛「譎「?ス?サ鬮ォ?エ??イ髮九q?ス?。驛「譎「?ス?サ髫ー?セ??ッ鬯ゥ貊?コ?螳壽╂??ッ鬮「?ュ??ス驍オ?コ??ィ驍オ?コ陷キ?カ?迢暦スク?イ郢ァ?遨宣し?コ雋?遶乗劼?ス?・??ウ鬨セ?セ隶抵スュ遶雁?、?ク?コ??ョ鬮」????、鬮」蜴?スス?ォ? ────


(────っ!?)


 何、この膨大な情報量は────!? 理解できない……これ以上見たら、壊れる!!


「…………はっ!?」


「「エフィーさん!」」


 よかった、もう少し()()を見ていたら……私は確実に脳が壊れて、廃人になっていた。危なかった……


「エフィーさん、10分もアルスを見つめたままで……良かったぁ」


「エフィーさんが壊れちゃったかと……本当、怖かったよ」


 ……え? 今、1()0()()って言った? まさか……


「もしかして私、ずっと『鑑定』してた……?」


「「うん」」


 いや、本当に危なかったね……完全にトんでたみたいだ。しかし、あの莫大な情報量……完全に、人間のそれじゃない。神が理解し得る領域だ。


 女神(ルキアさま)から授かる力の中で最も強い『勇者』。そして、女神から授かる力の中で最も神に近い力『世界樹の巫女』。


 もしも『賦与』の時に、その力を与えたのではなく……()()()()のだとしたら……!?


「これは……アルス、大丈夫かな?」


 人の身にして、神の力を宿す存在……もしかしたら私は、とんでもない化け物を生み出してしまったのかもしれない。

づがれだぁぁぁぁあ!!


お疲れ様・もっと投稿しろ(作者が○にます)と思う人は感想・ブクマ・評価お願いします……そしてまた明後日から隔日投稿します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://ncode.syosetu.com/n6670gw/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ