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第十一話 初めてのダンジョン

この世界のお金の単位

1円=銭貨1枚

銭貨10枚で鉄貨1枚

鉄貨10枚で銅貨1枚 (100円)

銅貨10枚で銀貨1枚 (1000円)

銀貨10枚で金貨1枚 (10000円)

金貨10枚で金板1枚 (100000円)

金板10枚で聖金貨1枚 (1000000円)

聖金貨10枚で聖金板1枚(10000000円)

聖金板10枚で神貨1枚 (100000000円)

神貨10枚で神板1枚  (1000000000円)


それ以上は割愛しますというか多分出ません。

 翌日僕は、ジョブ『冒険者』の本来の能力を調べるため、冒険者ギルドの依頼をこなすことにした。


 『鑑定士』という固有スキルを持った人に鑑定してもらい、『冒険者』の能力を知るためだ。


 この『鑑定士』という固有スキルは、その名の通り対象(生物に限る)を鑑定できる。この能力で鑑定した時は、教会の水晶よりも詳しい結果が出るらしい。


 そんな理由からこの『鑑定士』、結構重宝されているので依頼には当然お金がかかる。一回で金貨3枚くらいだ。高い。


 前受けた薬草採取が1束で鉄貨3枚なので、これを薬草採取だけで稼ごうとすると1000束…およそ2万本の薬草を取らなければならない。アホか。


 閑話休題(そんなはなしはおいといて)


 僕は依頼を受けるため、いつもより早めに冒険者ギルドへと向かった。冒険者ギルドの中は朝一番ということもあり、多くの人で賑わっている。

 その中でも一番人が集まっているのが依頼の掲示板。僕はなんとか人混みを抜けて、掲示されている依頼を見る。薬草採取や、モンスターの討伐依頼などがあるが、僕が探しているのは…


「お、あった」


 そう言って、一つの依頼用紙を見る。そこにはこう書いてあった。



 魔石の調達  達成料 銀貨2枚 期限 1週間


 依頼内容:何の種類でもいいので、魔石を10コ持ってきてください!大きければ料金を追加します!



 魔物を倒すと魔石が出る。そしてそれは、魔道具だったりポーション作りだったりに使われるので、結構需要が高い…って前お父さんがいってた。


 ということで僕はその依頼を受けて、ダンジョンへと向かった。


 何でダンジョンかって?そりゃあダンジョンの方がモンスターが沢山出るからさ。それに深い階層までいかなければ弱い僕でも安全だと思うしね。




 ダンジョン「アークトゥルス」。全30階層で、出てくる敵もあまり強くない初心者向けであり、村から一番近く40分ほど歩けば着くダンジョンだ。

 とは言っても、新米冒険者にとっては絶好のレベルやお金稼ぎのスポットであるため、入口には多くの冒険者がいる。

 しかし、その多くはおよそ15〜20階層でレベル上げなどを行う人なので、僕が今回行く第一層の人数は極めて少ない。

 そこの門番の人にギルドカードを見せて、僕はその中に入った。


 このダンジョンの第一層は、辺がおよそ徒歩10分ほどかかるくらいの、正方形の結構広い石造りのフロアとなっている。

 ここから出るには、今入ってきたところから出るか、もしくは各階層のボスを倒した先にある階段を通って次の階層にいき、その近くに設置されている「帰還の宝珠」を使うしかない。


 

 ちなみにこの「帰還の宝珠」、仕組みはよくわかっていない。「そういうもの」なのだ。


 閑話休題(きょうこれおおいな)


 そんな所を5分ほどうろついていると、僕と同じくらいの背丈の緑色の何かが僕に背を向けて歩いているのをみつけた。ゴブリンだ。

 

 (これが僕の初戦闘だ!…スライムを除けば。いくぞっ!)


 狙うのは奇襲の一撃。気づかれないように近づいて…


(ここだ!)


「くらえ、『渾身の一撃』っ!」


「渾身の一撃」をつかって、ゴブリンを思い切り殴る。

 ゴブリンが振り返ろうとするが、こちらの拳が当たる方が早い!


 そして僕の拳がゴブリンの背中に当たり…ゴブリンは大股10歩分くらい吹き飛んだ。


(「渾身の一撃」、威力あり過ぎだろ!)


 見に行くとゴブリンは絶命していた。やっぱりな。ということで体内から魔石を取り出す。


「久しぶりに見たな…これが魔石か」


 親指より少し小さいくらいの紫色の石。これが、ゴブリンの魔石だ。初戦闘の結果としては十分だろう。


 僕はそれを、左の腰につけたポーチにしまう。右にもポーチを付けているが、この中には石がいっぱい入っている。「投擲」専用の石だ。


「これなら、たくさん魔石が取れそうだな!」


 こうして僕、冒険者ラルクのダンジョン内の狩り…もとい、虐殺が始まった。

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