表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

109/204

第百九話 呼び声の正体【第三章エピローグ】

第百九話! 今回の後書きは読んでいただからと幸いです! 作者がこれからすることの謝罪アンド言い訳が長々と書いてあります!

「魔物が多すぎる……!」


 世界樹の頂上に向かう僕の前に立ちはだかる沢山の魔物たち。本当、どこから湧いてるんだ……!?


「【ホーリーブラスト】!!」


 光属性の上級魔法【ホーリーブラスト】を放ち、目の前の敵を極太の光で一気に焼き払う。もちろん、Cランク以下の魔物が耐えられるはずもなく……


「「「ミミミィィィィィ!!!!」」」


 ちゃんと全員吹き飛んだ。


「「「ミミミミ………」」」


 まだ湧き出してくるのかよ! 全然終わりが見えない……!


「『剣聖技・百烈』!!」


 その声と共に、目の前にいた魔物たちは全員体を切り裂かれて叫び声を上げる前に倒された……


「ナイス、フィリア! ……ところで、なんでここに?」


「多分だけど、ラルクと同じ理由だよ」


「ってことは……()()()()の?」


「そういうこと! 行くよ!」


 僕だけじゃなく、フィリアまで……!? まさか罠、じゃないよな……? いやでも、ルキアさんが僕たちを騙す理由が見当たらないし……


「ラルク、早く!」


「うん……行こう!」


 そして僕たちは、燃えていく世界樹の頂上へと急いで向かったのだった……




 side:???


「……あんな屑でも使えるもんだな」


 俺は暗い城の中、玉座に座りながら呟く。最初こそ裏切らないか心配したもんだが……あいつは随分と使える駒だったようだ。


『あの愚かな神に後悔させてやる……僕を選ばなかったことを!!』


 自らが器でないとさえ気づかない、愚かなエルフ。これほどに扱いやすい傀儡があるだろうか?


「さて、どこまで抗えるか……見せてみろよ、偽善者」


 そろそろお前も……目覚める頃だろう?




 side:シルク


 あたりに響く戦闘の音、燃えていく故郷の木々。私はそれを、世界樹の頂上から1人で眺めることしかできない。


「なにが、『世界樹の巫女』……自分の大切なものさえ守れないのに」


 50年前だって、10年前だって……そして今だって、結局私は何も守れちゃいない。ただ、見ていることしかできない……


「……君が羨ましいよ、アルス。きっと……もうすぐ、会えるね」


 少しずつこちらに近づいてきている2つの懐かしい気配。それはどんどん下の方から私のいるところへと登ってきていて、もう目と鼻の先というところまで来ている。


 これでやっと、2人に────


「……2人とも、よく来たね」


 そう言う私の目の前には、ラルクくんと『剣聖』フィリアがいた。




 side:ラルク


 僕とフィリアは2人で協力しながら、魔物を倒しつつ全速力で世界樹を駆け上がった。そして、やっと到着した頂上で僕たちを待っていたのは……


「2人とも、よく来たね」


「……どうして、あなたが?」


 謎多き『鑑定屋シルク』の店主……シルクさんが、そこにはいた……いや、なんで?


「ラルク、この人と知り合い?」


「知り合いも何も、ここまで強くなったのはこの人のおかげだよ」


 そっか、フィリアはこの人を知らないのか……


「ラルクくん、そこまで言ってくれると嬉しいものがあるねぇ」


 シルクさんはこんな状況でも相変わらずだし。


「でも、この人……どこかで見たことがある気がするんだけど……」


 そりゃあ、同じ街に住んでたからね。一回くらい見たことがあっても……


「……あっ、あの銅像だ! でも、それよりもなんか子供っぽい……?」


 ……ん? 銅像って……あぁ!! 僕はその瞬間、初めて王都に来た日のシュヴァルツさんとのやり取りを思い出した。



 ────じゃあ、一回り小さいあの女性の像はなんですか?


 ────あぁ、あれは『賢者』エフィロス様の銅像だ。ホープ様とアルス様のサポートを……



 確かに言われてみれば、あの銅像を子供っぽくした感じに似ている……


「えぇ、銅像!? ……って、あー、なるほど……そういうことか。うん、多分それ私だよ」


「「えっ!?」」


 いやいやいや、それはないでしょ! そんなまるで幼児退行したみたいなこと……ん? 幼児退行……? そういえば、シルクさんはエルフの中でもやけに見た目が幼い……少なくとも、お店が始まってから30年は生きているはずなのに。


「とまあ、そんな話は置いといて……」


「置いとける話じゃないでしょう!?」


「まあまあ落ち着いて。大体、私の正体なんてどうでもいいのさ……私は、2人に全てを伝えるためにここに来たんだから、ね」


「「全てを、伝える……?」」


 それって、前に言っていた『いつか絶対に話すこと』なのか……?


「そのためには……場所を変えようか。お願いします、ルキア様」


 場所を変える……って、今なんて言った!? ルキア様って、もしかして……そんなことを思った瞬間、僕とフィリア、そしてシルクさんの体が、眩い光に包まれて────!!




「ここは……!」


「あの場所、だね……」


 気づいたら僕たちは、僕たち以外何もない真っ白な空間……あの夢の空間と、同じところにいた。ここはどこなんだ……?


『……ようこそ、私の世界へ……こうして対面するのは初めてでしょうか?』


 そんな僕の問いに応えるようにそう語りかけてきたのは、僕たちの目の前に急に現れた真っ白な光を放つ球体。この声から推測するに、まさか()()が……


「ルキア……さん?」


『あら、女神に向かって()()とは失礼な……』


 え、女神!? いやまさか、そんな……


「お久しぶりです、ルキア様」


 僕の目の前で、ルキアさん……と思われる球体に恭しく挨拶をするシルクさん。ということは、まさか本当に……


『それでは、随分と遅い自己紹介となりましたが……私の名はルキア。貴方達の言う、女神……といったものです』




はい。ということで、スーパー言い訳タイムです。

実は作者、なろう読者でもあるので『こういう展開は嫌だなぁ……』という展開はいくつかあります。

長ったらしい過去編もその一つです。が……いざ作者になると、書きたいんですよ!! 読んで欲しいんですよ!!

ただ、書きすぎて話が進まないのもどうかと思ったんです。大体10話ちょっとなので、過去編だけで1ヶ月……論外ですね。はい。ということで、明後日から投稿する過去編に限り……


『毎日3話投稿』


いたします。作者の命を案じながら見ていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://ncode.syosetu.com/n6670gw/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ