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⑷『コンビニ狂い』・・・コンビニのおでん狂い
⑷『コンビニ狂い』
・・・コンビニのおでん狂い
㈠
もう随分と前のことだ、コンビニのおでんに狂っていたのは。しかも、牛すじをやたらと食べていた。コンビニのおでんは、どの商品も比較的美味しいし、おでんの汁もまた、独特の味わいで、美味しいのである。コンビニのおでんに狂っているのは自分くらいだろうと思っていた。
㈡
しかし、実は、コンビニ内を見ていると、それなりにおでんは、売れているのだ。しかも、おでんは、日本食だから、自信をもって海外の人にも紹介できるだろう。おでんを食べている時、ああ、日本は素晴らしいと思いながら、その味に狂う訳だ。
㈢
何かに狂う時、それは五感を通して狂うと思う。おでんの場合、味覚が狂うのだ。では、何故コンビニかと問われれば、便利だから、という言葉に収斂するだろう。狂うほどにおでんを食べる、おでんを食べるほどに狂う、この循環が、昔の自分を狂わせていたが、また、今度おでんを買いに行ってみようと思い立った次第だ。