一頁目・白兎の月 三日
本編のおまけ的なやつです。
白兎の月・三日。
今日はメナドちゃんと、銀級になって初めての依頼。思っていたより魔物が強くて、苦戦中。でも頑張る!
ロウリュの辺りの魔物は強いって聞いていたけど、思ってた以上だった。速いし、力も強い。今まで通りの気持ちじゃやって行けない。反省。
後で図書館にいって図鑑を引いて見たら、私の背中を引っ掻いてきた魔物は、アポピスって名前みたい。
暗くてじめじめした洞窟が好きで、毒を持ってるのもいるらしい。私達が相手したのはそうじゃなくて良かった。
洞窟の一番奥まで行くと、大きな岩があった。それをつんつんしてみると、温泉が湧いて来たからびっくりした。
でも、実は一番びっくりしてたのはメナドちゃんだった。お口ぽかーんって開けちゃってて、可愛かったな。
折角だからって温泉に入ってたら、急にメナドちゃんに怒られた。
私が代わりに攻撃を受けるのが嫌みたい。仕方ないと思うけどなあ。どうせすぐ治っちゃうんだし。
でも、私の怪我の事なんか心配してくれたのなんかお母さんくらいだったから嬉しいな。メナドちゃんと一緒になれて良かった。今度辛い料理作ってあげよう。胡椒いっぱい効かせたやつ。
追記……やっぱり日記じゃないの! どうせ書くんならもっと冒険者っぽい事書きなさいよ!
フレーバーテキスト的にお読み頂けたらと思います。




