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精霊王の庭   作者: 葉月秋子


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幕間

幕間



 ・・・・・・・・・


「ピアノは大好き。

 でも、人と競争するのは嫌い。



 海辺にぽつんと置かれた、一台のピアノ。


 灰色の空、荒れた海。そして一台のピアノ。



 映画のワンシーンだったのか、絵画だったのか、夢で見たのか。

 現実だったら、潮風でいたむぞ。調律がくるうぞなんて考えてしまいそうだけれど。

 その風景が、目に焼き付いて、離れない。


 音は一瞬。音は残らない。誰かが聞いてこそ音楽なのに。


 空と、海と、浜辺だけの、この風景の中で、ずっとピアノを弾き続けていたいと思ってしまう」





 ・・・・・・・・・



「社会不安障害だと?」


「今は対人恐怖症をそう言うんだそうよ」


「ばかな、わしらの娘がそんなやわなものになってたまるか、ヤブ医者め」


「前を見て運転して、あなた」


「ちょっとばかり神経が昂っとるだけさ。

 来月のコンサートと、秋には大きなコンテストが二つも控えとる。

 病は気からと言うだろう。

 おい、きいているか! お前は天才なんだ。

 聴衆なんかかぼちゃだ。スイカの山だ。

 人の顔なんか見るな。どーんとかまえとれ」


「ハンドルから手を離さないで!

 振り返らないで!

 しっかり運転して頂戴、あなた!」



 ・・・・・・・・・




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