7 精霊の怒り2
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「きゃっ!」
突風に飛ばされそうになったマリッサを、ハルトが後ろからしっかりと支えた。
「大丈夫か」
「あ、ありがとうございます・・・あ、あなた」
「や、やはりけだものにお怒り・・・」
椅子につかまったハートマン女史が言う。
「$#%&%#&#"#$%&'ぐぇい!
やー!#"&\&%#$%ぐぇい$#%♭♭>$$!
#"$$%&'やーなの!$&%($'%#$やーなのよー!」
片言と囀りをごっちゃにしながら、シーツをはねのけて駆け寄った子供は、狼の頭をポカポカ叩く。
「ま、まだお怒りなのでは・・・」
ハルトに庇われて真っ赤になってしまったマリッサが、小さな声を出す。
「うん、今度は本人がしっかり怒ってるなー」
「ああ、わるかった、わるかった、こわかったよなー」
好きなようにさせていると、さんざん叩き続けて疲れたか、やっと静まった子供は、今度はグレイの首にぎゅう、と両手を回し、たてがみを握りしめてぐいぐい引っ張る。
「#$#ぐぇい、"$&%#ちー#$か$#りゅー&&"#$"!
$%&'&#なのよー"#%%&&"#!なのー」
とにかく、自己主張を始めたのは、進歩だ。
「な、なにをおっしゃっているのでしょう」
「・・・おうちーに、かえりゅーではないのか?」
聞き取ったハルトが首を傾げた。




